〈ハリー・ポッターと死の秘宝上・下〉J・K・ローリング

シリーズ最終巻です。
ああ、ついに終わってしまったか、ハリー。。。という感じです。
もうこの頃になると、図書館も予約なしで借りられてしまって、最盛期の400人待ちが嘘のようですが。。。(笑)

ハリーの17歳の誕生日に消える、母親の護り。
ハリーは「不死鳥の騎士団」に護衛されて、ダーズリー家に別れを告げる。
ヴォルデモートを倒すために、いまは亡きダンブルドアに代わって、ハーマイオニーとロンと共に、分霊箱を捜す旅にでかけるハリー。
手掛かりはダンブルドアから貰った遺品の、「スニッチ」「灯消しライター」「吟遊詩人ビードルの物語」
何の手かがりもない旅に、ロンとハリーたちはついに仲間割れしてしまう。
それでもハーマイオニーと共に旅を続けるハリーは、やがて「死の秘宝」の存在を知ることになるのだったが。。。

ロンと別れたハリーとハーマイオニーが、分霊箱を求めて、透明マントで姿くらましをしながら移動して、分霊箱のありかや死の秘宝のありかなどが、じわじわとわかっていくというこの静かな展開、けっこう好きでした。
そして、なんといっても最後のほうにかけてのスネイプの回想シーン。
ここのところはシリーズ全体の要というところで、ローリング氏の、芸の細かさ(!)が、ビシバシ伝わってくるところでもありました。
そうか、ハリー・ポッターシリーズって、ファンタジーの鎧を着た、謎解きもの──本格ミステリーだったんだとあらためて思ってしまった(笑)
そういえば最終巻ということで、いつのまにかダドリーが、妙に物わかりよい子になっていた。ような。。(笑)
この分だと、スネイプも。。。もしやと思っていたら、スネイプって地がそういった性格だったのか、はっきり立場がわかってからも、あまり変わらない人だったので、そのひねくれた性格が妙にイイと思ってしまった(笑)
イイ人、スネイプというのは、いくらなんでも気持ち悪すぎるので。。。(笑)
シリーズ全体でみると、やはりスネイプが最後でいちばんいいところを持っていってしまったようですね(笑)
ラスト巻にかぎっては、「スネイプの愛の物語」といっても過言でないかもしれないし。。。(笑)
最後の最後、ハリーたちの19年後に、近親の死者たちの名前を子供につけているところが、ちょっと取ってつけたような、絵にかいたノリになってしまった感じもする。
私的には、そのあとハリーが帰ったと思われるダーズリー家の対応はどうなったのかとか、ダドリーとハリーはもしかして友達になっちゃってたりしてとか、そっちの描写のほうに興味があったかも。
でもラストが、心温まる、ダーズリー家というのも、それはそれで気持ち悪いけれど。。。(笑)


静山社 2008年7月発行
★★★☆
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コメントの投稿

Secre

No title

最後に、スネイプが主役のようになってしまいましたね。結局ヴォルデモードは、それほど重要な役割ではなかったし・・・
私も最後の幸せなエピソードは要らないと思ってました。こういう話をつけないと終らない気がするのは、連続物の悪い癖じゃないでしょうか?

No title

こんにちは。スネイプ好きの私としては、嬉しかったり切なかったり、というスネイプの正体でした。魔法学校のみんなだけでなく、ダドリーもちゃんと成長してましたね~。1巻の最初がプリベットドライブ(ダーズリー家)の描写で始まったので、最後がダーズリー家の様子でも、それはそれで面白い対比になったかも。

No title

めにいさん。そういえば、ヴォルデモート、いたんでしたね~(そのことを記事に書くの忘れてたかも(笑)) スネイプは本当にオイシイキャラでした。もしかしたらローリングさんがいちばん書きたかったキャラなのではないかと思ってしまいます。最後のエピソードは、たぶん、世界中の読者がこうなってほしいと思ったことを代わりに書いたといった感じですね。

No title

さにーさん。シリーズ途中から、あの、どっちつかずのスネイプの態度で、けっこうやきもきしたファンも多いようですね。でも、あれで最後に本当にヴォルデモート側だったら、これだけの人気が出たかどうか。。。おさまるところにおさまってくれて、良かったような気もします(笑) もし最後のエピソードにダーズリー家を描いてくれるのなら、やっぱりハリー苛めで終わってほしいところです(笑)

No title

ネビルだってかなり頑張ってましたよね。結局僅かの差でハリーと立場逆転してたかも知れないわけだから。

スネイプもハリーも、たぶんダンブルドアも、失った愛のために戦って生きてきた・・・?
結局スネイプは隠れたヒーローでずっと孤独だった。ハリーはよく頑張ったけど、出来事のうねりに使われただけ。でも最後は平凡な幸せがよく似合う、そんなところに落ち着いた。
でも結局、ハリーはどんな職業に就いたんでしょうね。

No title

最終巻も予約なしでしたか~ 図書館も在庫抱えて大変ですね(笑)
「スニッチ」とか「灯消しライター」とか賢者の石に出てきたアイテムが重要な働きをするという作りが上手いなぁと思います。もっとも私は覚えていませんでしたが…
確かにスネイプとかダドリーの方が主役のハリーより印象が強いですね~(笑)

No title

イカダさん。ネビルもたしかに最後のほうでは目立ってましたね。ダンブルドアもいろいろと過去のある男でしたが、いちばんラストに自分のことを回想したスネイプがいいところを持っていってしまったのかも。そういえば、ハリーって職業なんなんだろう? ホグワーツの教師ではないと思うから、魔法省勤め?

No title

びぎRさん。最終巻は22冊ありますんで、閑散期になると、あの分厚さだけで置く場所に困りますね~(笑) そのうち無料で貰えそうですが、家に持ってきてもかさばりそうなのでやめときます。えっ、「灯消しライター」って賢者の石のアイテムでしたか。私もそれは忘れていたかも。。。(汗) 悪役って、小説ではいちばんオイシイんですよね。

No title

なんだかスネイプ先生がいい人になってるwww

でも、ハリーポッターは生徒みんなクセがあって好きでした!

No title

ローリングさんも、儲けるだけ儲けたからいいんでしょうね。
ダドリーがものわかりがよくなるのも常套手法です。そうしないとハリーとの関係でうまく終わらないからでしょう(笑

No title

えこットさん。スネイプはヒネクレながらもいい人だったんですね~(笑) ハリーが世界的人気になったのは、やはりキャラクターがそれぞれ個性があったからだとも思いますね。

No title

novel1dayさん。生活保護から、トップクラスの稼ぎ手になってしまいましたからね。ダドリーはものわかりよくなっていたけれど、ダーズリー一家はまだまだ改善の余地がありそうです。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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