〈世界は密室でできている。〉舞城王太郎

初舞城王太郎です。
名前は知っていたんだけれど、読んだことがなかったもので、とりあえずこの作品から読んでみることに。
最近になって、決まったような作家ばかり読んでいると、妙に新鮮味がないことに気づいたもので(笑)、とりあえずはまだ読んでいない作家や、新人の作品や、ノンフィクションなどに予約を入れることにしました。
これらの本はまだまだ回ってこないんですが、そのうち嫌でも?バシバシ回ってくるでしょう。
そのなかから、変なのも発掘できるかもと思うと(笑)、なかなか楽しみです。

「涼ちゃん」が屋根から落ちて死んだ2年後──
修学旅行で東京に来た15歳の僕こと西村友紀夫は、ふとしたことから井上家の姉妹である、ツバキとエノキの知り合いになる。
けれども、ツバキの愛人である谷口徹の妻と子供が密室で惨殺されるといった事件が起こり、谷口徹本人も井上家の密室で殺される。
友紀夫の隣家の友達で、14歳の名探偵ルンババこと、番場潤二郎はその謎を解き明かす。。。

最初の1行から、えらく個性的な文章を書く人だな、舞城王太郎は、と思いました。
作風は、ライトノベル寄りのセリフ多めのかなりポップな感じで、事件という事件が起こらないような展開なんですけれど、気づくと密室が出現している、といったようなかんじです。。。(笑)
そんでもって、あまり読者に考えさせないで(笑)、ルンババがえらく簡単に解いてしまうので、けっこうあっさり気味の印象も。。。
密室の謎もそれほど凝ったものではないのだけれど、見せ方がやけに新鮮なので、妙に新しいものを読んだ感じがする(笑)
途中から唐突に、凝りに凝った密室がここぞとばかり4つ出現するところが、いきなりで、なぜ?という感じもしなくないけど、このタイトルである密室の本格的な謎解きになっていく。
でも、かなり大仕掛けなので、これって造るのも大変なような気もしますが。。。(笑)
最後、「涼ちゃん」が死んだ本当の謎も解けて一件落着といったところでしょうか。
しかし、つかみどころのない、不思議な感じの小説を書きますね、舞城王太郎は。。。
http://a248.e.akamai.net/f/248/37952/1h/image.shopping.yahoo.co.jp/i/j/7andy_31511686
講談社文庫 2005年4月発行
★★★
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Secre

No title

少なくとも密室を作るからにはこの殺人、つい出来心ではすまない。

表紙からして個性的。

No title

王太郎さんはすごいと思うけど、なんだろう読みすぎると胸焼けな気分になるんです

No title

イカダさん。中身も舞城が描いた漫画とか差し込まれていてなかなか個性的です。密室、最後のほうは出来心っぽいかも(笑)

No title

タヌキさん。たしかにこういった本をたくさん読むと、そんな感じになるかも。たまに読む程度がいいのかもしれませんね。

No title

こんにちは。突拍子もない事件の数々に理解不能な登場人、加えて荒削りで句読点の少ない文体など、読み辛そうな要素満載なのに、パワフルに押し捲られる感じですよね。確かにたまに読む程度がいいのかも知れません。。。

No title

舞城王太郎は、以前「文学の触覚」という展覧会で映像と組み合わせた小説や、思考の過程をタイピングも字の大きさと太さで示すインスタレーションで短い文章を読みました。
彼が編んだアンソロジーも持ってるけど、読み終わっていない・・・
うん、なかなか癖がありそうですね。何かの拍子に本に出くわしたら読んでみます。

No title

ライトノベル風味ですか?
なんか名前の感じから勝手にベテラン作家だと思ってましたよ(笑)

No title

さにーさん。句読点のない文章は、逆にすごいと思いました(笑) それだけで勢いに押しまくられましたかんじでした。たぶん、それを狙ったのかもしれないけれど、妙にインパクトがあって、先に先に読んでしまいますよね。

No title

めにいさん。舞城王太郎、展覧会でそんな仕事してましたか(笑) アンソロジーを組むのは、わかりますが、展覧会とは。。。そうそう、ちょっと読者を選ぶかもしれませんね。何かの拍子で勢いに乗って読むのが正しいよみかたかもしれません(笑)

No title

びぎRさん。会話がポップな感じなので、ライトノベルっぽいかも。でも、なんか純文学という感じもする不思議な文体です。王に城だから、ちょっと大物っぽいかもしれないですね(笑)

No title

う~~ん、なんだろう?読みたくない。。

No title

まいじょーですね。読んだことがあるけど、何読んだか忘れました(笑
ライトのベルに類するかもしれませんが、なかなか読みにくかった。

No title

ばっどさん。なにかそういったオーラが出ているんでしょうか(笑) 私もちょっと苦手な部類かも。

No title

novel1dayさん。あまり印象がなかったということでしょうか。文章に癖があるので、私もちょっと読みにくかったかも。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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