〈インシテミル〉米澤穂信

前々から、妙に気になっていたこの本だけれど、いつも予約が入っていて読めなかったしろものです。
だけど、年始のどさくさで、図書館の人気棚にあったので、しめしめとばかりに借りてきました。

時給11万2千円。
しかも作業内容に応じてボーナスあり。
そんな文句に惹かれて、モニターに応募した12人は、『暗鬼館』という、窓もない地下室に閉じ込められることになる。
そこで規律を守って7日間だけ過ごせば、手取りが1800万円になるのだ。
だが、ボーナス報酬として、殺したら2倍、死んだら1、2倍、探偵として犯人を指摘したら3倍が課せられることなどもわかる。
そんなバカな事をしなくても、7日間黙っていれば1800万を手にできる。
誰もがそう思うはずだったが、それとは裏腹に、1人が死に、また1人が。。。

こっ、これはとんでもなく面白いです!
一定の場所に閉じ込められてのアヤシゲなゲームということで、ちょっと映画の『SAW』シリーズや『CUBE』シリーズなんかを、あまり鬼畜にしない(笑)感じな話です。
『暗鬼館』に入ってすぐに、テーブルに置いてあるネイティブアメリカン人形12体(これで思い出すのは、アレですね、アレ。。。(笑))
そして鍵がかからない各自の部屋に置いてある、殺し道具。。。
こういった小道具が妙な緊張感を生み出して、いったい何が起きるのか先の読めない展開に。。。
これを主催した人の意図というのが結局ラストでもよくわからないのだけれど、そんなことなんか気にせずに、いったいどうなっちゃうの~と、久しぶりに寝る間も惜しんで、1日、読みふけりました。
とはいえ、あともう少しで解決というところで、眠気に勝てずにダウンしましたが。。。(笑)
いろいろと突っ込みどころはあるけれど、ここまで物語を引っ張っていくのは、たいしたもの。
やっぱり、米澤穂信は、これからの期待の星のようです。
http://a248.e.akamai.net/f/248/37952/1h/image.shopping.yahoo.co.jp/i/j/7andy_31941198
文藝春秋 2007年8月発行
★★★★
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Secre

No title

さっそくチェックしたら、6人待ちでした。
追想五断章が、まだ50人待ちなので、こちらの方を先に読めそうです。

No title

なるほど、これは面白そうだ!
ジッちゃんの名にかけて私が解いてあげましょう。。

No title

めにいさん。うちの図書館は追想五断章は29人待ちでした。インシテミルは発売当初、表紙で敬遠したんですが、いま思うとあのとき読めばよかったと後悔です。この表紙、もうちょっとどうにかならなかったんでしょうか。。。

No title

ばっどさん。もう、あらすじだけで、ぐっと来るものがあります(笑) 面白い本って、最初の出だしで決まりますね。ぜひ、ジッちゃんの名にかけて解いてみてください。。

No title

ひ~とりふ~たりさんにん殺した。よ~にんご~にんろくにん殺した。

結局おカネは受取れたのでしょうか。(特に死んだら1.2倍の場合)

No title

すごい内容なのが、解説から感じれます。
人は、こういう状況に本当に、自分に素直になりそうです
ネイティブアメリカンの人形で私はなにも連想できませんでした

No title

「バトルロワイヤル」や「クリムゾンの迷宮」なんかと似た雰囲気なのでしょうか?
死んだら1.2倍ってのがなかなか良いですね~(笑)
表紙の感じからするとライトノベル風味?

No title

僕だったらとにかく隠れて1800万ゲット。しかあし、欲の深い人間が執拗に追いかけてくるみたいな。そんな感じなんでしょうね。米沢君ですか。。なんかこうゆうのって、ありがちっぽい密室に放り込まれた人間模様を描いた作品のような気がしますが。。
SAWとCUBEはよかったけど(続編ペケ)。

No title

イカダさん。ネイティブアメリカン人形ですから、そんな感じになってしまいますね。でもさすがに、誰もいなくなったとはいきませんが(笑) 結局、お金は受け取れたみたいです。

No title

タヌキさん。内容だけで、ちょっとワクワクするものがありますね(笑) ネイティブアメリカン人形は、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」に登場します。ここが思わせぶりですよね。

No title

びぎRさん。こちらのほうは殺戮目的ではないので、何が起きるかという感じです。ちゃんと死ぬことも計算に入れているということはということで、なかなか死ぬ人多しでしたが。。。表紙が内容と全然あってないんですよ。

No title

novel1dayさん。隠れる場所があまりない造りになっているので、というか、部屋にも鍵がかからないとかなっているので、なかなか無理っぽい感じです。食事とかもありますしね。なかなか考えた話になっています。

No title

読みました~~
ゲーム性と殺人がどうしても結びつかなくて・・・
私も中年女性・淵と同じ感覚なのかな~~
面白いけど、あまり後味がよくないです。

No title

モニターで地下室という密室に入るというのが、ちょっと考えたな~と思いました。
密室好きとしては、こういった設定だけで、グッとくるもので。。。(笑)

No title

おぉ、なかなか高評価ですね。私も日常の謎+青春小説路線という穂信作品の先入観を一掃しなければ、と思うほど面白かったです、ラスト手前までは。。。
恭美さんも「いろいろ突っ込みどころはあるけれど」と書いていますが、私はこの突っ込みどころに納得行かず、ラストで一気に冷めてしまいました。。。

No title

さにーさん。そうそう。そうなんですよね。終わりよければすべて良かったんですが。。。でも私の場合は、途中まで面白く読めたから、いいや、という感じです。時給11万2千円。しかも密室でという、突飛な設定もワクワクして楽しめましたし。。。

ん~、そう言えばこれは続編(by須和名)あるんでしょうか?
調べてみよう。→どうも、無いようです。

表紙は文庫版では変わっていてラノベ風じゃありませんでした。

>びぎRさん。
単行本のラノベ風は、まだ著者が無名だったので、少しでも若い人に手を取ってもらいたいための表紙とみています。
そういう売り出し方もしゃーないというところでしょうか。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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