古王国記Ⅰ〈サブリエル・冥界の扉〉ガース・ニクス

オーストラリアのファンタジーということで、なんか数々の賞に輝いた作品らしいです。
冥界の扉というサブタイトル通り、冥界への扉を行き来できて、甦ろうとする死霊を眠らせる魔術師が主人公の話。
なんかオドロオドロな感じですけれど、海外のファンタジーだからか、そういったものは案外ないです。
日本の場合はこういった設定だと、貞子がでてきたりと(笑)おっかないのが相場なんですけれど。。。(笑)

古王国という、死霊が徘徊して、冥界への扉にいちばん近い場所は「壁」で隔ててあって、人間は恐れて近寄らない。
そんな古王国で生まれた、サブリエルは魔導師の父アブホーセンと離れて、「壁」近くのワイヴァリー学園の寮で暮らしていた。
が、あるとき、死者を眠らす魔導師の父が失踪した。
サブリエルは4歳から立ち入ったことのない古王国へと父を捜しに旅立つ。

まずは家へと帰ろうとするサブリエルだけれど、4歳で学校に入れられたために、家がどこにあるのかわからない。
それでもなんとか家に辿りつくと、そこには人間の言葉をしゃべる猫、モゲットが。。。
そのモゲットとともに父を捜しに出かけるのだけれど、モゲットもなにかしらただの猫ではない。
父親が何かしら、本性を封じこめているらしく、それを解くと凶暴な何かになってしまう。
そして、途中で、冥界に行きかけていたタッチストーンを引きもどしたサブリエルは、この謎の若い男性とも道づれになる。
この通りすがりの男性タッチストーンは。。。じつはというのか、この物語の核かも。
話的にはかなり地味なんですけれど(笑)、封印を解くとアブナイ何かの猫のモゲットが、じつはアブホーセンの従者ではなく、タッチストーンの。。。という意外性がなかなか面白い。
1巻は、そういったキャラの役割と紹介みたいな感じで終わったみたいなので、次巻あたりからがメインになってくるのかも。


主婦の友社 2002年11月発行
★★★
スポンサーサイト



コメントの投稿

Secre

No title

児童書だから、激しい戦闘とか迫力はないけれど、世界が魅力的ですよね。
『粘膜蜥蜴』を読了したばかりで、『サブリエル』を思い出すと、影が薄い~~(笑)

No title

おどろおどろしさはないんですねオーストラリアの小説というのも私はあまり聞いたことがありません

No title

オーストラリアのファンタジーと言えば、もう絶対

パトリシア・ライトソンのウィランサーガ。古く古い大地に根付いた古い古い物語の精霊たちの物語。(ただしオリジナルストーリー)

これの作者はたぶんハッピーフォーク出身ですね。なんとなくイギリス的な素材使って書いてるみたい。

No title

めにいさん。古王国という、なんだかアヤシゲな雰囲気ぷんぷんなところがツボですね~
「粘膜蜥蜴」はタイトルからして濃そうですよね(笑)

No title

タヌキさん。私もオーストラリアの小説って読んだことがなかったです。冥界を扱っているのに、おどろおどろがないのが、海外ファンタジーでしょうか。。。

No title

イカダさん。パトリシア・ライトソンは知りませんでしたが、けっこう日本でも翻訳が出ている方なんですね。ウィランサーガは図書館にないと思ったら、絶版状態のようです。

No title

ハリーポッターにもゴーストが出てきますが海外の幽霊は日本のと比べると
うらみつらみって感覚は薄いんですかね?

No title

ハリーポッターに出てくるゴーストって、人間に害がないし、何かユーモラスですよね。ヴォルデモートにしても、悪い奴イメージですが、いつもハリーにして出しぬかれて間抜けなところもありますし。。。(笑)
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
訪問者数
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR