〈洋梨形の男〉ジョージ・R・R・マーティン

ここのところ立てつづけに海外ホラーの重鎮作家の本が図書館から回ってきます。
べつに狙って予約をとっているわけではないのですが。。。
ジョージ・R・R・マーティンは、どちらかというとSF、ファンタジー系の作品が多いですが、吸血鬼ものの名作「フィーヴァードリーム」を書いていて、私の中ではかなり気になる作家になっています。
今回、訳者の中村融氏が、厳選した短篇ということで、日本でしか読めない珠玉の短篇集のようです。

モンキー療法
思い出のメロディー
子供たちの肖像
終業時間
洋梨形の男
成立しないヴァリエーション

「モンキー療法」
食い気が勝ってデブデブに太ってしまった男。
あるときデブ仲間の男が痩せたのをみて、「モンキー療法」というものを試してみることに。。。
モンキー療法って、名のごとく、猿が。。。です。
これはぜったい痩せますね。。。(笑)
「終業時間」
満月の夜に持っていると鷹に変身するという護符。
けれども、男はウサギになってしまった。
いったいぜんたいなぜか。。。
なるほど、こ、これは、車ですか。。。
でもあまりにもバカすぎる。。。(←いちおう褒めているんです(笑))
「洋梨形の男」
彼女が引っ越した先のアパートの地下に住む、洋梨形の男。
不潔きわまる恰好で、不気味なこの人物は、彼女に「あげるものがある」といい、部屋に入るようにいう。
彼女は拒むが、自分の周りに不可解な事が起こり、意を決して洋梨男の部屋を訪ねるのだが。。。
こ、これは、なんという結末!
ひょえええ~びっくり。。。
そういえば、このネタは、恒川光太郎氏もやっていたっけ。。。
1987年に書かれているので、もちろん、マーティンのほうが先ですが。。。

短篇ってこんなに面白いんだと思わせるほど全篇が工夫を凝らして楽しめる出来となっています。
最近、有名作家になればなるほど、短篇集って手抜き小説といった感じだったのだけれど、今年読んだ、短篇集のなかではかなり出来のいいほうではないでしょうか。
だんぜんホラーネタが多いですが、タイムマシーンネタもあったりとバラエティに富んだ、先の読めないあっといわせる展開は、さすがジョージ・R・R・マーティンといったところです。

河出書房新社 2009年9月発行
★★★☆
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Secre

No title

三ッ星半ですか?要チェックですね。
表紙がなかなか人目を惹きますね。マーティン物とは思えない(笑)

No title

表紙は背景がちょっとミソなんですよ。。。(笑)
短篇集としては、なかなか読みやすいし、展開が意表を突いていて面白かったので強くお薦めです。

No title

モンキー?ん、なんだろう
食べる?違うよね
ウサギになった理由?なんだろう?謎かけみたい
洋梨、会いたくないなあ

No title

洋梨って、男のどこがどう洋梨なんでしょうか?
女性だったらプロポーションが洋梨だったらわかる気もしますが…(笑)

No title

タヌキさん。モンキー療法は、その通り、食べられてしまうんです。
ウサギになった理由は、自分の持ち物によってなんです。洋梨形男には要注意です。

No title

びぎRさん。洋梨形の男って、お尻がでかくてずんぐりした男のことだと思います。ちょうど、不思議の国のアリスの、ハンプティダンプティのような感じだと。。。(笑)

No title

オマージュって書いてないのかな? 恒川クンはぱくりでしょう。物を書く人は自然と過去に観た作品に知らず影響されてしまうし。。

No title

「洋梨形の男」は日本では初訳なので、読んだとしたら洋書かも。。。
でも、こういったオチってよくあることかもしれないので、たぶん偶然でしょう。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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