〈翡翠城市〉フォンダ・リー

ケコン島の天然資源である翡翠は、それを身に着けることで超人的な能力を身に着けることができる。
が、それはあくまでも訓練された者のみが持つことを許される代物でもある。
訓練を受けていないものが身に着ければ、翡翠の持つエネルギーに飲み込まれてしまうのだ。
島には「無峰会」と「山岳会」という、かなりの数の翡翠を身に着けたグリーン・ボーンと呼ばれる2つの組織が街を支配していた。
が、ひとつの均衡が破れたとき、敵対する「無峰会」と「山岳会」の抗争が泥沼の様相を呈していく。。。
香港マフィア版ゴットファザーという感じ?
あくまでもファンタジー設定なのだけれど、ひとりひとりの人物の背景がみっちりと書き込まれていて、組織を運営する経済的な面もしっかりと描いているので、ファンタジーと思えないほど妙に地に足の着いたストーリーになっている。
著者がMBAを取得していて経営コンサルタントとして働いた経験があるらしいので、そのことがこの小説にも生かされて、描かれているのは単なるマフィアのどんぱちなのに(笑)、なかなか読ませる話になっているのかもしれない。
ということで、この話、シリーズの第一作らしい。
思う通りにならない展開といい、結末といい、次も読みたいと思わせる出来で、シリーズ第一作としてはかなりの高得点であることは確か。

2019年10月発行 株式会社早川書房 ★★★★


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Secre

こんばんわ

ファンタジーマフィア?!
これもおもしろそう!!

読書量すごいですね^^)
参考にさせてもらいます!

Re: こんばんわ

>toll-npcさん。
ファンタジーだけれど、マフィアものという他にない話が新鮮で良かったです。
読書量は年々減ってますが、面白い本を見つける嗅覚は衰えていないかも。。。

超人的な能力ってどんなのなんでしょう?
銃で撃たれても死なないとか、虫の知らせが冴えわたるとか?
面白そうです♪

>びぎRさん。
そんな感じですけれど、どちらかというとカンフー映画の速い動きが出来るような感じかも。。。
著者はカンフー映画に影響されたらしいので。。。
なかなか面白いですよ。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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