〈みかんとひよどり〉近藤史恵

猟の初心者である潮田は山で遭難してしまい猟犬ピリカと共に死を覚悟するが、そこに黒い猟犬を連れた漁師の大高が現れ助けられる。
助けてもらって安堵した潮田はフランス料理のシェフで、かねてから鹿、猪などのジビエ料理を出したいと考えていたのだが、素材にこだわるために思うようにできないでいた。
少しでも素材を料理するために自分で、ひなどりなどを獲れればよいと思って免許を取って始めた猟だったが、遭難した時の用意もしていなかった。
軽率を詫びつつも、潮田にはある考えが浮かび上がるのだった。。。
不愛想な猟師の大高と、シェフの潮田という取り合わせが面白い。
鹿や猪、ひなどりなどのジビエ料理というのは食べたことがないのですけれど、料理などが書かれているとなんとなく興味を持ってしまう。
鹿が増えて、白樺の木の皮をはいで白樺がダメになってしまうから、鹿を殺してとなると、鹿がかわいそうとなるけれど、牛や豚や鳥をふだん食っているのだから、鹿だけが特別ということではなく、生き物(もちろん植物も)を殺して食うことは生きることなんだってそんなことを思ったりした。
極端に言うと、鯨だって増え過ぎたら他の魚がダメになってしまうかもしれないし。
あ、そのときは世界中が鯨を食っちゃうかも(笑)
でもほかの魚がいなくなったら鯨もいなくなっちゃいますがね。
虫を食べたりしているところ、カタツムリを食べるところ、犬を食べたりしているところもある。
こちらはあんまり食べたくないけれど、とりあえず食えるものは食ってしまえ(笑)
ちょっとこの本の書評からそれたけれど、いつもながらコンパクトにまとめられているのは、さすがだなとおもいます。

2019年2月発行 株式会社KADOKAWA ★★★☆
スポンサーサイト



コメントの投稿

Secre

No title

長~い作品が多い最近の傾向を考えるとコンパクトっていうのはそれだけで魅力になりますね~
確実に言えるのは、ヒトは増えすぎた(^^;)

No title

> びぎRさん
コンパクトににまとめるのはあんがい難しいから、コンパクトにまとめるというのが著者の技かもしれない。
近い将来ヒトが増え過ぎてゾンビがはびこるのかも。。。(笑)
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
訪問者数
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR