〈ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 上・下〉A・J・フィン

広場恐怖症のアナはすでに十カ月近くも自宅から出られない日々を過ごしているが、近所のことは高性能望遠機能付きカメラのお陰で逐一わかる。
白黒のフィルムノワールのDVDとアルコールで日々の退屈を紛らわせているが、ある時、隣の自宅で起きた殺人を除きみてしまう。
アナは殺された人間を助けようと外へ出るが気を失ってしまい、病院に運ばれる。
数日後に退院するが、その間、隣は何事もなかったように生活を送っていた。
だがアナはある事に気づく。。。
まずは広場恐怖症で一歩も外に出られない主人公の設定が面白い。
主人公のアナ自体も、アルコール依存症と治療の薬と白黒のフィルムノワール鑑賞で、現実だか非現実だかわからなくなる、あやふやな描写も実に手が込んでいる。
広場恐怖症の発症元ととなった、あることの小出しのし方も憎いし。。。(笑)
たしかにキングの言うように「一気読み」本なことは確かもしれない。
真相のところも、一転二転とちょっと考えた感じになっている。
ただ真相がわかってみると、ふ~んな感じも無きにしも非ずだけれど(笑)
後味的には何も残らないけれど、そこのところが今風なのかも。
映画化されるみたいだけれど、案外、映像にしたほうが話は映えるかもしれない。

2018年9月発行 株式会社早川書房 ★★★☆
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Secre

No title

ふむむ!
何も残らない!・・・・って、ちょっと悲しいかな・・^^;)

No title

> toll-npcさん
読んでいる時が楽しければという感じなのでそれでいいみたいな。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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