〈インド倶楽部の謎〉有栖川有栖

火村英生シリーズの長編。
神戸で起きた連続殺人事件は、前世で繋がりのある「インド倶楽部」のメンバーだった。
おりしも前世から自分が死ぬまでのことが記されているといわれるインドに伝わる「アガスティアの葉」の体験イベントを「インド倶楽部」のメンバー三人が体験していたのだ。
そのなかの二人がイベントで自分の死ぬ日を教えてもらっていて、死んだひとりがその日付に死んでいたのだった。。。
まず「アガスティアの葉」というアイテムが、なかなか妙な効果を出していて、調べてみたら紀元前3000年のインドの聖者アガスティアが記した預言を伝えた葉となっているので、インドって訳がわからない凄さがあるな、と(笑)
事件自体はこういう状況下でのトリック、みたいな感じで、人を殺すという動機は薄い。
あくまでもトリック自体に重点を置いているからだろうけれど。
神戸出身の作家、横溝正史氏の生誕の地碑(本当の生誕地は神戸にある川崎重工業の敷地らしい)やらなかなか興味深い。
エラリー・クイーンが書こうとしてやめた作品の題名がこの「インド倶楽部の謎」だったらしく、そこのところの作品とは関係ない蘊蓄がまた面白い。
有栖川有栖氏は、アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」が先に出てしまったために、それと全く同じようなものを書いていたエラリー・クイーンがトリックを使われてしまってやめた作品だと推理しているようです。
今となっては真相は闇の中だろうけど。。。

2018年9月発行 株式会社講談社 ★★★☆
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藤中

Author:藤中
好きな作家は
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司をよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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