〈影の歌姫上・下〉ルシンダ・ライリー

養父の死をきっかけに、血の繋がらない六人の姉妹の自分のルーツ捜しというべきシリーズ「セブン・シスターズ」の第二弾。
今回は次女アリーの生い立ちの番だけれど、生い立ちを探る前になかなか波乱万丈な経緯をたどるんですけれど、ここのところの不幸が読者のツボを押さえまくっているのが憎いと思う(笑)
しかも生い立ちを探るうえでの、ヒント本に書かれた物語も、朝ドラならぬまるで大河ドラマな女の一代記といった感じなんですね。
読者のツボを押さえまくってラストまで離さないので、読者はツボを押されっぱなしという。。。(笑)
どうやらこの著者、世界的なベストセラー作家なようで、世界で熱狂的に読まれているらしい。
だからか読み手の読みたいものがきちんとわかっていて、読者は巧みな著者の描いた世界に導かれ嫌でも(嫌ではないけれど)読まざるを得ない状況に陥って読んじゃうというかんじだ。
それが世界中だから、すごいよね。。。。
このシリーズでは、養父の死もどうも怪しいという伏線もあるし、六人姉妹なのに「セブン・シスターズ」というところもまた謎な部分。
でもそういった謎を除いても、一人一人の生い立ちの謎解きが面白すぎて、次も読んでみたい気にさせられる。
さすが世界的ベストセラーな著者だなとつくづく思う。

2018年7月発行 株式会社東京創元社 ★★★★
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Secre

No title

今「忘れられた花園」を読んでいて、ちょっと似た雰囲気だと思ったら、出版社が一緒でした。東京創元社こういうの好きなんだな(笑)

No title

> びぎRさん
そういえばケイト・モートンとかの系統を踏んでいるかもしれない。東京創元社もそうだけれど、たぶん女性作家って、こういうタイプのミステリーが好きなのかも。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司をよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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