〈乗客ナンバー23の消失〉セバスチャン・フィツェック

おとり捜査官のマルティンは、ある日、客船「海のスルタン」に乗る老女から電話で、五年前に客船「海のスルタン」で自殺したマルティンの妻と息子が自殺でないという証拠があると言われ、客船に乗り込む。
が、そこでは、他にも母娘がいなくなる事件があり、そのひとりである11歳の娘アヌークが最近になって、どこからともなく姿を現したという。
マルティンの息子のぬいぐるみを持って。。。
タイトルがグッとくるものがあって読んだのだけれど、これがなかなか面白かった。
文章が癖だらけで、ちょっと読みにくいというか、焦点をぼかすような文章なので、今何が起きているかがイメージしにくい感じもしたけれど、これもラストの真相をぼかすためのものなのかもしれない。
でも犯人はこういう人とみせかけて、じつはこうだったというぼかし方は最強に上手い。
私もどちらかというと引っかかったクチです。
女*がメ*ドを殺したところで、ちょっともしかしてと思ったけれど、どんでん返しで、ある人物の名前をアヌークが言ったというところで、思わず、ページを遡って探したら、やはりこの人だった。
この作者、自分のあとがきの後にも、この話の後日譚を書いているという徹底ぶりで、あのあと老女がどうなったのかが心配。
ただ単に真実がわかって、明るみに出たというのならいいのだけれど。。。

2018年3月発行 株式会社文藝春秋 ★★★★
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Secre

No title

船上ミステリーですか。著者についてちょっと調べると新進気鋭のドイツの小説家ですね。いろいろな作品レビューも評価が高いようです。
引っかけてくれますか笑。おもしろそうですね。引っかかってみたいようなそうでもないような。

No title

> novel1dayさん
なにか核心を突かない文章で読みづらいですけれど、そこも仕掛けなのかな、と思ったりもしています。ちょっと意表を突くどんでん返しですよ。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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