〈雪と毒杯〉エリス・ピーターズ

この本は「修道士カドフェル・シリーズ」で有名になった著者エリス・ピーターズ名義での2作目ということのようです(その前に本名で歴史小説、別名義でミステリを書いているらしい)
「修道士カドフェル・シリーズ」はたしか1作だけは読んでいるはず。。。
どのタイトルで何作目だったか忘れてしまったけれど。。。(笑)
長年、カドフェル・シリーズの陰に隠れていて日の目が当たらなかったということで、1960年に本国イギリスで出版されていながら、いまさらながら邦訳された代物だそうですが、これがなかなかの出来栄えで、様々なミステリーで鍛えられた今どきの読者にも古さを感じさせないので、その当時に邦訳されていても話題になっていたかもしれない。
クリスマスに、ウィーンにいるオペラの歌姫の最期を看取った関係者たちが、その帰り道、雪による悪天候のためにチャーター機がで雪山に不時着してしまって、近くのホテルに避難するんですが、オペラの歌姫の遺言状の内容を弁護士が読み上げてから、事件が起こり始める、といった具合。
面白そうなミステリーというのは、もうあらすじだけでわかるといった感じで、これもそのひとつかもしれない。
とにかく、いろいろな行動や会話などの犯人と動機を示す伏線もばっちりだし、途中からの、そっちかい!な展開も見事の一言だし、本当に正当なミステリというものを読んでいると言った気分になる。
純粋にミステリが読みたい人のための本書という感じです。

2017年9月発行 東京創元社 ★★★☆
スポンサーサイト



コメントの投稿

Secre

No title

久々の大絶賛。
近くにホテルがある雪山でよかった。

歌姫さんとやら。おカネが稼げたなら生きてるうちに使っとけ。と言うところでしょうか。
それとも隠し子で泥沼とか。

No title

> イカダさん
普通はそう考えるところですけれど、実はという感じなんですよ。。。ここのところが上手いと思いました。

No title

密室ものの一種なんでしょうか?
それにしても60年も前の作品が現在でも通用するとは恐るべし…

No title

> びぎRさん
密室ではないですね。。。今でもちょっと考えたものになっているから、60年前だったらもっと評価されていたかもしれない。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
訪問者数
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR