〈湖畔荘上・下〉ケイト・モートン

ロンドン警視庁の女性刑事セイデイ・スパロウはある事件の捜査で問題を起こし、今は祖父が住むコーンウォールで謹慎の身。
いつものように犬を連れてのランニング中に、荒れ果てて誰も住んでいない湖畔荘を見つけ、そこで起きた70年前の未解決事件を知る。
生まれて間もない男児が忽然と姿を消した事件を──
過去と現代の事件に焦点を当てて行き来しながら、湖畔荘に住む上流階級の一族に起きた事件を進めていく展開なので、それだけで壮大なスケール感が半端ないので、読んでいてとても贅沢な気分を味わえる。
この著者って、ちゃんと読み手の読みたいものがわかっていて、それをきっちりと提示してくるんですね。
そして最後の最後までパズルのピースをこれまたきちんとはめてくる。
ちょっと創りすぎな感じもあるのだけれど、島田荘司氏ほどあざとくならないので、嫌いではない。
といって島田荘司氏の、いかにも創りました感も嫌いではないけれど。。。
そういったものも差し引いても、上・下巻の物語のパワーは凄いかも。
久々の一気読み本でした。

2017年8月発行 株式会社東京創元社 ★★★★

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Secre

No title

『このおじいさんが行方不明の男児です』なんてオチか、それとも幼児の白骨死体を発見か。
上流階級って、大金が絡むと色々ヤバい目に遭いそうだから、こんなミステリーも普通に起きるかも。

No title

> イカダさん
おおっ。。。その二つのうちの一つが見事にビンゴでびっつら(笑)
なんだかんだ言って、この小説はみんな、最初の見立てが正しかったのかも。。。

No title

よくおもしろいのを見つけますねえ・・・・^^;)
チェックしとこう

No title

> toll-npcさん
これ、なかなかのものですよ。ただ、最終的には身内で固めた感が強いのだけれど。。。

No title

一気読み本ですか~
私もチェックしなくちゃ!

No title

> びぎRさん
過去に読んだ「忘れられた花園」の記事にも一気読みと書かれていたので、この作家さん、かなり実力があるかも。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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