〈ブラックボックス〉フランシスコ・ナルラ

著者はスペインの作家さんで長距離輸送のパイロットでもあるそうです。
現役パイロットがホラー小説を書くのは珍しいというか、面白い。
もちろん、いまは執筆活動に重点を置いているらしいですけれど。。。
お堅い役人だったシネシオ・アモロスはあることがきっかけで、超常現象の探究に目覚め、スペイン北東部の寒村トゥブリガにある礼拝堂で、不気味な声の録音されたテープを聴いてしまう。
一方、旅客機のパイロットであるトマス・ライは着陸する地の都市での殺人を愉しんでいた。。。
パリ人肉事件などいろいろな過去の出来事と現在に至るまでの出来事が交差して行き、そして殺人鬼パイロットの操縦する旅客機に、シネシオ夫妻が乗り込んで、これから機上で殺戮が始まるのかと思っていたら、えええーな展開。
そしてシネシオの息子がブラックボックスの声を解明して、自分の父親がしてしまったことを打ち明けて、ようやくこれから本題に入るのかと思っていたら、いきなり幕切れ。
はっきり言って、序章で終わった感じの幕切れに別の意味で予想を裏切られた(笑)
たぶん、このあとは日本の有名なホラーが引き継ぐのかもしれない(笑)
しかし、この描写。。。
─嘘つきな下弦の月が天候に問題なしといっしょになって嘘をついてくれている星々に水平線の上で微笑みかけていた─
─あのあいだまではこの世の春という感じだったのに、今日は下着の中に蟹を入れられたみたいに不機嫌だ─
描写で読者を殺しにかかっている、この著者は(笑)

2016年12月発行 株式会社ハーパーコリンズ・ジャパン ★★★
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Secre

No title

月に騙された飛行機は雲にぶつかってあわや墜落?

No title

> イカダさん
あいかわらずいいところついてきますね。雲じゃないですけれど。。。

No title

パイロットが殺人鬼で著者が実際にパイロットって…なんか薄気味悪いですね~

No title

> びぎRさん
どんなに鬼畜な作品を書いても、実際にはたいがいの著者は人畜無害ですから。。。(笑)

No title

こんばんは。
不気味なストーリーみたいですね。
ちょっと苦手かも(';')

No title

> Puffさん
不気味なほど中途半端な小説でした(笑)
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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