〈さよなら妖精 新装版〉米澤穂信

2004年に東京創元社ミステリ・フロンティアより刊行されて、2006年に文庫化された本書は新装版になり新たな書き下ろし作品が1篇つくことになったために、再度読んでみようという気になりました。
私が初めて読んだのが2010年2月ということだから、6年10か月が経ってからの再読ということになりますね。
あらすじは、高校生の守屋と大刀洗が梅雨時の日本で出会った少女マーヤはユーゴスラビアから来た外国人。
ひょんなことから何気ない日常を2か月を共にすることになった2人だったが、マーヤが帰国してから約束の手紙が来ないことにより、最大の謎解きが始まることになる。。。
ラノベな日常のゆるい謎解きから、かなりシビアな展開というのが、初読み時の私の感想だけれども、今回あらためて読んでみると、一見かるいノリで描かれていると思いきや、ひとつひとつの展開がきちんと考えられて出来ているということをあらためて感じた。
しかも日常ミステリから一転してのシビアな展開の部分は、前に読んで知っているばずなのに、いったいどうなるのといった具合で一気読み。
そしてラストにはうかつにも涙した。
初読のときは、けっこうこの泣ける部分が醒めていたのだけれど。。。
初読と2度読みとが、こんなにも感じたかたというか印象が変わるのは稀かもしれない。
新たに書き下ろされた1篇は、やはりマーヤの○○ですか。
その○○は、傘が壊れて使えなくなくてそのまま出て行った後に。。。という感じになりますね。
紫陽花のバレッタといい、使えなくなった傘といい、いろいろと考え込まれている1篇かもしれない。

2016年10月発行 株式会社東京創元社 ★★★☆
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コメントの投稿

Secre

No title

こんばんは。
なかなか読ませる作品みたいですね。
面白そうですね。

No title

> Puffさん
初読みの時はそれほど読ませるといった感じではなかったのですけれど、再読で印象が変わりました。

No title

読み手の成長が見える再読感だったみたいですね。

No title

> イカダさん
なるほど。そういうこともありますね。。。

No title

涙もろくなった?

No title

> びぎRさん
歳をとると、そんな感じかも。。。

No title

涙しましたか。(こっちも疲れて涙しました。この小説ではないのですが)
再見すると小説の新しい深みにはまってしまうかもしれません。自分も読み直したい小説があるので正月読みます。
「さよなら妖精」タイトルだけ読んでも可哀想な話、フランダースの犬に出てきたネロとパトラッシュを思い出してしまいます。

No title

> novel1dayさん
ネロとパトラッシュかいっ(笑) 疲れないように正月だけでも休んでくださいね。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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