〈真実の10メートル手前〉米澤穂信

ジャーナリスト、大刀洗万智シリーズ?の短篇集といったところ。
前作の「王とサーカス」よりも前の話?なのかな。。。

真実の10メートル手前
「王とサーカス」の前日譚として長編の劈頭に置くつもりだったらしい。
外国人ということを見抜く伏線描写が見事。
話的には後味の悪いものなのだけれど。。。

正義漢
電車の人身事故で、現場で携帯で写真を撮る人物を眼にとめる人物だったが。。。
最初携帯で写真を撮る人のほうがヤバイ人だと思っていたら。。。
そこのところの意外性がよかった。

恋累心中
高校生同士の心中事件の真実を描く話。
こういう理由でやられるとちょっと可哀想な気もする。。。

名を刻む死
死んだ人の投稿した内容にいちいち頷いてしまう私はヤバイ人かもしれないと思った(笑)

ナイフを失われた思い出の中に
こちらアンソロジーの「蝦蟇倉市事件」に載った話のようですが、もちろんすっかり忘れていて新しい話を読んだ読後感でした(笑)

綱渡りの成功例
大雨で土砂崩れが起きて孤立してしまった3軒の民家から、唯一たすかった老夫婦は、息子が大人買いして置いていったコーンフレークで三日間食べつないだおかげで生き延びられたのだが。。。
これはべつに○○でなくても×でもといった感じだけれど。。。
私は普通にこれだけでバリバリ食っていますが。。。しかも昼食(笑)

全体的にはこの事件になぜ、大刀洗万智が出てくる?といった意外性があります。
この短篇集でも大刀洗万智のつかみどころのないキャラクターが良い。
大刀洗万智を謎めいた女性に見せるために、あえて一人称をとらない、著者の試みはかなり成功しているかもしれない。

2015年12月発行 株式会社東京創元社 ★★★☆
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Secre

No title

高校生同士の心中、読んでみたいような知りたくないような...(笑)

No title

正義感、名を刻む死、綱渡りの成功例、あたりはなんか面白そうですね~

No title

> Puffさん
かなり可哀想な話です。。。かかわる大人がいちばんグロいかも。。。

No title

> びぎRさん
三つとも人間の心理をえぐってくるやつなので、事件としては地味です。。。

No title

コーンフレークにはやっぱりミルクを。できれば野菜も採りましょう。

No title

> イカダさん
そうそう。今回、牛乳が問題なんですよ。美味しくないけど、水でもいいぢゃんという感じなんですよ。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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