〈悲しみのイレーヌ〉ピエール・ルメートル

「その女アレックス」の著者のデビュー作ということで、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズとしてはこの作品が1作目になるという、無名の著者ならではのよくある売り出し方かも。。。
「その女アレックス」がヒットしなければ、たぶんこの作品も日の目を見ることもなかったかもしれないですね。
あらすじはというと、凄惨極まりない状況で殺された2人の女性を調べるうちに、第2の事件が発生し、カミーユ・ヴェルーヴェン警部らはこの2つの事件の共通点を知ることになるという話だけれど、ここのところの共通点がちょいと考えたものになっていて面白いかな、と。
さすがに1作目というだけあって、登場人物の書き込み方が細かい所なんか読ませるのだけれど、終盤に行くにしたがってある事実が判明。
えっ、ということはこの話は**だったのか!(笑)
この細やかの人物描写はすべて**。
なんなの、ピエール(笑)
この仕掛けというか、芸の細かさというか(笑)、ここのところ斬新かもしれない。
そしてタイトルである「悲しみのイレーヌ」
これ、読み手みんなにラストはこの展開になると前もって言っているようなものなんだけれど、見事にこのタイトルをある意味、超えてきたね(笑)
中盤で犯人らしき人が捕まるのだけれど、こっちよりもあっちのほうがあやしいのにと思っていたら、それが見事にビンゴしてしまった。
ここのところは読めてしまったけれど、ラストの非情感は見事というしかないかも。
読み手はたぶん救いを求めていたのだろうけれど、それを見事にぶった切ったというか。
さすがはデビュー作。
熱気のこもり方が尋常じゃない(笑)
「その女アレックス」よりもこちらのほうが私の好みかもしれない。

2015年10月発行 株式会社文藝春秋 ★★★☆
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コメントの投稿

Secre

No title

こんばんは。
なかなか迫力のある作品みたいですね。
図書館チェックしてみます☆

No title

気になっている作品なんですよね。ずいぶん力が入っているようで、読む側も心構えが必要みたいですね。

No title

> Puffさん
なんか読ませるという気迫が凄いです。チェックしてみてください。。。

No title

> めにいさん
その女アレックスよりはどんよりではないけれど、やはり衝撃的な部分はありますね。本国で批判の対象にもなったみたいです。

No title

シリーズものなのにもかかわらず大きな仕掛けがあるっていうのは…かなりの手腕が必要そうですね。

No title

> びぎRさん
デビュー作って良いも悪いもこれを書くぞという妙な熱気みたいなものがあってそれだけで読ませるのかも。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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