〈ブルーアウト〉鈴木光司

1890年のトルコ軍艦の海難事故という史実に着想を得て書き下ろしたと帯で謳って、ついでに「海難1890」という映画の宣伝が載ってますけれど、映画はこの本が原作ってわけではないみたいで、ただ単にトルコの海難つながりだけですか?
なんかそこのところが紛らわしい感じがしたんですけれど。。。
あらすじとしては、和歌山の串本でダイビングショップを営んでいる女性の水輝のもとにトルコ人男性が訪ねてきて、125年前に海難にあった祖先の「あるもの」を探すというもの。
ただそれだけの話なんですけれど、1890年の海難事故の顛末を描いたりと、ちょっとした読みごたえのある本になっている。
1890年の海難事故は起こるべくして起きたみたいなところは、やはり上に立つ人がダメすぎた感が強くて、ダメなトップの下で働くって大変だと思ったりした。
現代のお話でのスキューバダイビングでの危機一髪なシーンはとってつけた感があってなんだけれど、「あるもの」を絡めた1890年と現代の話がちょっとした感動があるところが今回の読みどころかもしれない。
ま、正直、125年前のブツが現代で見つかる可能性はほぼない感じだけれども。
ミステリではなくて、文芸っぽさが前面に出た感じの話だけれど、ラストにちょっとした超自然現象を入れてくるのはやはり鈴木光司らしいかな、と。
全体的には可もなく不可もなく、無難な感じの小説としてまとめたって感じな話でした。

2015年12月発行 小学館 ★★★☆
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Secre

No title

鈴木光司が文芸っぽい話ですか~
「不可」でも良いからぶっ飛んだ話を書いてほしいな~(笑)

No title

> びぎRさん
なんか普通すぎて逆に新鮮だったかも。。。(笑)
貞子級の話と言わないけれど、せめてエッジのようにとんでもない話が読みたいですね。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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