〈王とサーカス〉米澤穂信

なんか久々な感じの米澤穂信本。
しかも「さよなら妖精」の太刀洗万智が主人公ということでなんとなく期待大。
とはいっても、もちろん「さよなら妖精」の内容すっかり忘れている私がいますが。。。(笑)
内容は新聞社を辞めた万智が、知人編集者から海外旅行特集の仕事を請けて、事前にネパールに単独乗り込み、そこで王族殺害事件が勃発し、その取材をするにあたってある人物に秘密裏に取材をするけれど、後日、その人物が殺されてしまう、という話。
王族殺害事件は本当にあった話で、異国の地で同時に起きた殺人事件を上手く絡めての謎解きがちょっと新味がある。
ただ殺人事件の謎解きは、今回かなり簡単だったような気がする。
仏像が出てきたときに、もしやこれアレじゃないかと大体わかってしまったのだけれど、これは著者の折込み済みなのかもしれない。
いろいろな意味での謎解きというか、万智の記者としての資質が問われる謎解きがやはり本当の謎解きだったのかもしれない。
この微妙で心理的な言葉では表せない人間の深層をえぐってくるのは、はやり上手いといかいいようがないのかもしれない。
全体的にはかなりシビアなラストだけれど。。。

2015年7月発行 東京創元社 ★★★☆
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Secre

No title

ネパールの王族というとなんとなく宗教色が強い感じ(王=宗教のもとじめ みたいな)ですが、そこにサーカスっていうのが意外な感じです。

No title

> びぎRさん
サーカスは比喩なんですが、物語のいちばん大事な核になっとります。最近になって王族は滅びたらしいです。。。

No title

「さよなら妖精」の方にもタイトルから惹かれてしまったので今度リサーチしてみようと思います^p^
色々な意味で謎解き、と考えると結構難しい内容なんでしょうか?しかし全体的にとても面白そうなイメージです。
ラストがシビアとのことでどうなってしまうラストなのか気になります…!こちらも調べてみよう…!

ナイスです!

No title

海外旅行特集の仕事、面白そうですね。そこで、殺人事件に巻き込まれる?どうなるのか、興味あります。
あとで図書館チェックしてみます。メモメモ。

No title

> 白月 光菜さん
米澤穂信氏はどちらかというとライトノベルな作風だったのですが、年を経るとともに硬派な感じになってきたようです。でもなかなか読みやすいのでお薦めです。

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> Puffさん
海外の事件ということで、なかなか目新しい環境なので、それだけでなかなか楽しめます。かなりシビアな結末ですけれどお薦めです。

No title

謎解きと言うより物語を読ませるタイプのお話しでしょうか。
実際の事件。と言うことは、王族が断絶したのでなければ書けなかったでしょうね。

No title

> イカダさん
謎解きもあるのだけれどあ、本来の犯人当てでないところに新しさを感じるといったところでしょうか。犯人捜し的には王族とは関係ない感じでしたが。。。

No title

藤中さんは非常に幅広いですね。この作家は初めて知りました。ミステリーですか。
ネパール王族殺害事件?
実話をネタに作られた話なんですね。

No title

> novel1dayさん
テキトーに漁ってに読んでいるだけかも。。。(笑)
実話をちょっと絡めたけど、実話とは関係ない話です。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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