〈ゲルマニア〉ハラルト・ギルバース

1944年のベルリンを舞台に、ユダヤ人の元刑事がナチスの親衛隊に拘束されて、猟奇殺人の解決を命令されるんですが、時代が時代なので、この事件を断っても、引き受けて解決しても、命の保証がないという鬼畜な設定(笑)
ミステリーとしては案外、普通なのだけれど、この設定がなかなか先の見えない展開で物語に緊張感をあたえて面白かったです。
ちょっとまえにナチスが台頭する時代の映画を観ていて、ドイツ人とユダヤ人って見た目でわかるのかな、と思っていたんですけれど、特徴のある人以外はやはりわからないみたいですね。
だから腕にダビデの星の腕章をつけていたらしい。
あと、ドイツ人の方と夫婦の場合はあるていど優遇されていたみたいです。
ちょうどこの作品の主人公みたいに。
それでも、ユダヤ人に事件を解決させるっていうのは、あの当時では難しいかもしれないけれど、この設定を使っただけで、小説としては成功でしょうね。
ラスト、あそこで終わらせるのもかなりの鬼畜だし。。。(笑)
でも時代的に終戦にちかいので大丈夫な気もするので良いほうの結末を想像できるかも。
あとがきを読んだら、続編あるようなことが書かれてあったので、それじゃ、大丈夫かな。と。。。

2015年6月発行 集英社文庫 ★★★☆
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コメントの投稿

Secre

No title

なかなかの設定で、興味深いですねえ。

No title

こんばんは。
面白そうですが、少し重たい内容でしょうか?

No title

> めにいさん
設定の勝利というかんじの話でした。なかなか読ませます。

No title

> Puffさん
かなりサクサク読めてしまうので、設定さえなければ普通のミステリーな感じです。

No title

この時期のドイツじゃ戦争が大変で殺人事件どころじゃないような気もしますが(笑) 被害者がVIPだったりするのかな?

No title

> びぎRさん
この戦争で大変な時にユダヤ人までぶっこんできてるので、ここのところが小説の醍醐味ということにしておきましょう(笑) 近いです。VIPの秘書だったりします。。。

No title

私はここで終わらせるの?とびっくりしました。やはり続篇を考えていたんですねえ。

No title

> めにいさん
続篇のために途中で終わらすのは、ある意味、反則のような。。。でも最近、映画にもありますよね。流行りかも。。。(笑)
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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