〈ビッグ・ドライバー〉スティーヴン・キング

本国では前に出た〈1922〉をひっくるめて1つの本として刊行されたそうです。
キングの中篇というと、〈刑務所のリタ・ヘイワース〉〈マンハッタンの奇譚クラブ〉とか〈霧〉など、かなりの傑作が多いような気がします。
長篇もいいんですけれど、〈ダーク・タワー〉シリーズを除いて、最近は無駄に長いという感じもしなくなくて、ちょっと思うのもあります。
中篇は無駄な文章を省いて、ストレートに読ませるキング本来の面白さが発揮できているような気がしますね。

【ビッグ・ドライバー】
地方の町で講演を行った女流作家が、帰りの山道で車がパンクをして、助けを求めたんだけれど、逆に拉致されて暴行され、瀕死の重傷で生還を遂げて。。。という話。
かなり凄惨な話なんだけれど、生還を遂げてからの、作家が凄まじい。
キングだからこういう展開になるのだけれど、これもひとつの正義かもと納得できるかも。

【素晴らしき結婚生活】
25年間連れ添った夫が、女性殺害の連続殺人犯だったという話。
これもまた凄い話で、でも実際にアメリカで起きた話なんだそうです。
実際の話では、ずっと連れ添った妻が夫の所業に気づかないはずがないとそう思われていたけれど、キングは本当に気付かなかったのではという観点から話を進めている。
ラストはこれもひとつの正義のなせるワザなのかも。

そのうち〈ダークタワー〉シリーズの最新作も出版されるし、これからもキングに注目という感じだけれど、なんとあの〈シャイニング〉の続篇も刊行されるようです。
しかも生還した少年ダニーが大人になった話のようで。。。
そしてもう一冊、こちらは非売品だけれど私はなぜか持っている〈コロラド・キッド〉(懸賞の抽選で当たったのさ)の姉妹篇も刊行のようで、私にはこちらの方も楽しみです。
なにせ、「コロラド・キッド」は中途半端で終わってしまった話だったもので、非常に気になっていた話なのでした。
姉妹篇というから、そのまんま話の解決にはならないだろうけれど、何かしら「コロラド・キッド」の解決が見つかればと思っております。
これからもキングの著作には目が離せませんね。

文春文庫 2013年4月発行 ★★★★
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Secre

No title

凄惨な話を書かせたらキングの右に出る者はいませんね~(笑)
ダークタワーの続編ですか。。。まさか最初からやり直し?(笑)

No title

びぎRさん。嫌な話ほど生き生き描くから怖いですよね。。。(笑)
ダークタワーは途中の話になるようで、続篇はシャイニングのほうです。。。

No title

キングの醍醐味は、余計に感じるキャラのエピソードの長さですね笑
「Ⅰt」も長編でしたが、それぞれのキャラのエピソードで引っ張り、最後に怪物と力を合わせて闘ってやっつける。それぞれのトラウマが解消されるなかにテーマがいろいろと浮き彫りにされる。キングは気持悪い状況をサラッと書けるからすごい。

No title

ノベルさん。でも最近のキングの長篇はピントが外れてしまうものも多くて、そこのところやはり年かな、なんて思ったりもしました。中篇くらいがピントが外れないのかも。。。

No title

〈シャイニング〉の続篇は、必ず映画になりそうだなぁ。。。

No title

ばっどさん。キングの出来次第もあるでしょうが、たぶんこれは外さないと思う。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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