〈護りと裏切り上・下〉アン・ペリー

ヴィクトリア朝時代のロンドンを舞台にしたミステリーということで、なかなか真面目そうで堅苦しそうなタイトルですが(笑)、アマゾンの書評が良さそうだったので、図書館予約を押えました。
よく考えてみると、最近の図書館予約のほとんどが翻訳もので占めている感じです。

カーライアン将軍を殺した罪で妻のアレクサンドラが逮捕された。
当初は嫉妬による殺害と見ていたが、しだいに違う様相を示し始める。
かたくなに夫を殺した動機を隠す妻。
軍人として完璧なまでの英雄の夫を殺した動機とはいったい。。。?

この夫を殺した動機がいったい何なのかという、ただそれだけ話なんだけれど、ヴィクトリア朝時代のロンドンという舞台といい、看護婦のへスター、記憶喪失の元刑事のモンク、弁護士のラスボーンといった個性豊かなキャラたちといい、何から何まで読ませる筆力で読み手をぐいぐい引っ張っていくので、上下巻の長い話にもかかわらずサクサク読めてしまいます。
しかも殺した動機がわかってからは、とっつきにくいはずの法廷劇もなんのその(笑)
もう、一気読みといった感じでした。
しかも、この殺した動機というのが、これなら殺しても仕方ないと思うほど強烈な動機で、いや、もう、読んでいる人のほとんどが、こいつは生かしておけないな(笑)と納得するような動機かもしれない。
あとがきでわかったのだけれど、この作品はシリーズの第3作ということでシリーズもののようでした。
前のシリーズを読んでいなくても、大丈夫なようにはなっているけれど、やはり前2作を読んでからのほうがより面白さも増したかもしれない。

創元推理社 2013年1月発行 ★★★★
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コメントの投稿

Secre

No title

英雄の将軍をか弱い(?)女性がどうやって殺したのかって、その方法も気になります。

No title

びぎRさん。階段の踊り場の2階から1階に突き落として、そこにあった甲冑が手にしていた槍で一突きです。。。

No title

著者は名探偵モンクシリーズの人なんですね。テレビドラマで変わった性格の探偵なので興味を持っていたんです。
ヴィクトリア朝って面白いんですよね~読んでみたいです。

No title

めにいさん。今調べたら、どうも名探偵モンクシリーズの人ではないみたいです。それより意外な経歴がわかってびっくり。。。「乙女の祈り」という映画のモデルとなった実在の殺人犯のようです。

No title

法廷劇は必然性かもしれません。どんな将軍だったのでしょう?
あ、なるほど。浮気だ。これは女性なら男性を殺したくなるかもしれません。あら?
違うのかな?
シリーズものですか。翻訳物は結構文章が多そうな気がしますが、サクサク読めますか。

No title

ノベルさん。どこから見ても面白みのない軍人という人ですね。だからまさか。。。だっとは思わなかったです。ということで浮気じゃないから問題なんですよ。。。なかなか微妙な問題を読ませるので、この著者はかなりのツワモノでしょうね。というか殺人犯だし。。。

No title

こんばんは☆
シリーズものなんですね。★四つなら読んでみようかしら。

No title

Puffさん。シリーズものですが途中から読んでも面白いのでお薦めです。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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