〈リピート〉乾くるみ

乾くるみは世間で絶賛されていた「イニシエーション・ラブ」が私にはイマイチだったので、それ以来、遠ざかっていたのだけれど、この作品はリプレイ的なタイムリープものということで食指が動きました。
著者が女性じゃなくて男性だったことも意外ですよね。

ある日、大学生の圭介のところに電話がかかってくる。
見知らぬ電話の男は、これから起きる地震の予知をして当てるが、それは過去に戻って人生をリプレイして得た知識だといい、圭介にリプレイを体験しないかと誘う。
胡散臭いと思いながらも、圭介は他のゲストとともにリプレイに参加するが、リプレイ先で次から次へとゲストが殺されてしまい。。。

こ、これはっ、「リプレイ」にワザを感じる話です。
リプレイした人物が次から次へと殺される理由がぜんぜん予想つかなくて、その理由が明らかになったとき、驚きと共に、すとんと腑に落ちる。
これ以上のワザはないんじゃないかってくらい感心してしまった。
しかも、どうなってしまうのと思って読みすすめていたラストも、これ以上のラストはないんじゃないかという感じだった。
食わず嫌いしていたけれど、これからも著者の作品を読んでみようと、そんな気にさせられました。

文春文庫 2007年11月発行 ★★★★
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Secre

No title

くるみで男だとあんまりですね~ 騙されたと思った男性読者も多いかも(笑)
知らない人からの電話で良い話だと現実だと間違いなく詐欺ですがこれも胡散臭さ全開ですね~

No title

びぎRさん。男はたとえ筆名でも、くるみってつけないですよね(笑)
そうそう。最初から胡散臭かったと、ラストになって気がつくという展開かも。。。

No title

男性なんですね。全然イメージがわかないですね、くるみでは。。。
ワザを感じる話ですか。図書館チェックしてみます。

No title

乾くるみという人は、小説全体に仕掛けを施す人なんですね。この仕掛けはやられましたよ私も。
ところで「イニシエーション・ラブ」を読みました。先に読んでいたら、「リピート」読まなかったかも(笑)。

No title

Puffさん。ワザが冴えまくった逸品です。
筆名からして胡散臭さ爆発ですから。。。(笑)

No title

めにいさん。なかなかいいところを突いた仕掛けでしたね。あっと「イニシエーション・ラブ」読みましたか。。。あれはちょっとという感じですよね(笑)
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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