〈無罪〉スコット・トゥロー

あの「推定無罪」から20年経ち、ようやく続篇の「無罪」が書かれることになったようです。
ちょっと復習として、「推定無罪」をDVDで観たのだけれど、やっぱ20年前だから、鑑識の技術が未熟だということがありありと見てとれた。
「推定無罪」が現代の話なら、ちゃんと犯人を突きとめられていたはずなので、「推定無罪」は20年前の作品だからよかったということも言えるのかもしれない。

過去に愛人殺しで無罪を勝ち取った、判事ラスティの妻バーバラが変死した。
だが、遺体発見から通報まで1日かかったためにラスティに疑惑が降りかかる。
それでなくとも愛人の存在までも検事局につかまれてしまうラスティ。
かつての裁判で敗北を喫した地方検事トミー・モルトは、ラスティを妻殺しで起訴にこぎつける。

なるほど、そういう方向に来ましたかという感じ。
でも、再び愛人をつくってしまうラスティは懲りていないな、とつくづく思う(笑)
60歳にして、このモテまくり、おやぢはまた同じ過ちをと、読んでいて情けねーとか思ってしまった。
そういう意味では、途中までの展開、この話、安直だなと。
ただ、だいたい展開が読めたと思っていたラスト、実は。。。と、どんでん返しがあったのには驚いた。
そう、「推定無罪」でああいうことをやってしまった犯人としては、そのほうが凄く当然のことだったと改めて思わされた。
そしてその結末の方が実はすっきりといった感じがした。
ということで「無罪」はそういった意味で、ほんとうの「推定無罪」の結末ともいえるのかもしれない。

文藝春秋 2012年9月発行 ★★★☆
スポンサーサイト



コメントの投稿

Secre

No title

「推定無罪」は有名なので読んだと思って調べてみたけどどうも読んでないみたいです。しかし、20年越しの続編とは…ちゃんと覚えている読者っているんでしょうか?(笑)

No title

びぎRさん。じつは私、本は読んでいなくて、当時、映画を観ただけだったりします。それでも映画の内容、完全に忘れていましたけれど。。。(笑)

No title

ハリソンフォード主演の「推定無罪」て映画を見たけど、その原作の作者なんですね。続編。これちょとおもしろそうですね。これも映画化するのかな。

No title

ノベルさん。続篇の映画化はどうなんでしょうね。。。? ラストはやっぱり救いがないですから。。。(笑)
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
訪問者数
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR