〈夜の底は柔らかな幻上・下〉恩田陸

ついこの間までは、次から次へと作品を出していたけれど、ここ数年あまり作品を出していなかったような気がする。
短編集は最近、図書館予約いっぱいいっぱいなので、スルーすることにしているので、久々の恩田陸作品かもしれない。

日本から切り離され、治外法権の地であるため、犯罪者などが逃げ込む「途鎖国(とさこく)」
実邦(みくに)は生まれ故郷でもある途鎖国に秘密裏に戻ることになった。
だが入国早々、葛城に出会い、素性がばれてしまった。
実邦は途鎖国の生まれであることを示す、在色者(イロ)という特殊な能力を持つ人間で、ある人物を捕まえるために途鎖国入りした、警視庁の警部補だった。。。

日本の土佐?のような架空の「途鎖国」を舞台にしたファンタジーまじりのホラーというところでしょうか。
最初こそ、凝った設定と舞台背景で、読んでいてワクワクめいたものがあったのだけれど、読み進むにつれて、それがどうでもいい感じになってきた。
凝った設定のわりには薄っぺらいキャラとストーリー展開がちょっといただけないかも。
下巻はとくに燃え尽きたようなストーリー展開で、先へ先へと読ますことなく読むのが苦行だった。
この話で上下巻を書いて引き延ばすのは迷惑のような気もする。
私は図書館だから良いものを、買っている人はほんとそんな感じかも。
もしかして著者はスランプなんじゃないかと、ちと心配になった。

文藝春秋 2013年1月発行 ★★☆
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Secre

No title

北海道とか佐渡島が独立って話はありそうですが土佐ってのが面白いですね。
土佐と言えば鰹のタタキですが、その辺はどうなんでしょう?(笑)
設定は確かに面白そうだけど残念な感じでしたか~

No title

土佐と言えば坂本龍馬か土佐犬か山内容堂。
藤中さんが詳しい山内はあの山内家です。
本の内容に不満があって本代が高ければ、
本屋さんに返品してお金返してもらったほうがいいですよね。
藤中さんは図書館が多いから別に問題ないと思いますが。

No title

びぎRさん。土佐っぽい鰹のタタキくらい出してくれると良かったんですけれど(笑)、そこらへんの土地のことが何も書きこまれていなかったので、ちょっと薄っぺらくみえたのかもしれないです。残念です。。。

No title

ノベルさん。でも人それぞれなので、この本が面白く思える人もいるんではないかと思います。長年いろいろと本を読んでいると、稚拙な感じですけれど。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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