〈リカーシブル〉米澤穂信

この作品も乾ルカの〈たったひとり〉のときのように、図書館に新刊が入ってから予約をしたら、いきなり来たシロモノです。
最近、上手い具合に新着本が回ってくるので、しめしめという感じです(笑)

会社での不正が発覚した父親が失踪したために、母親は故郷に戻り、姉のハルカと弟のサトルは坂牧市に転校することになった。
だがこの町に一度も来たことの無い血のつながらない弟サトルは、予知能力を発揮するかのようにどうやらこの町を知っている様子だ。
ハルカは「未来が見える子供の話」である、この町の「タマナヒメ」伝説を知ることになる。。。

あいかわらず不思議な話を書く著者で、この作品もどう分類してよいのやら、という感じです。
面白いような面白くないような(笑)淡々としたストーリー展開なんですけれど、読んでいてどうしようもなく不穏な感じになります。
凄く違和感というか、そんな感じが終始ついて回って、奥歯に何かが引っ掛かったようなそんな感じというか。。。
途中、もしかして映画「ウィッカーマン」な感じになるのではとか、そんな不穏なことを思ってしまった(笑)
この、どんな展開になるのか読めないけれど、次から次へと読まされていく感じは、とても他の作品では味わえない代物かも。
全体的にそんな感じだから、結末にいたっては、ちょっとやり過ぎという感じもしたりした。
わざわざそんなことをしなくてもいいんじゃないか、と。
でも、そうとみせかけて、じつはという、計算づくな種明かしは見事のひとことかもしれない。

新潮社 2013年1月発行 ★★★☆
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Secre

No title

初めまして。
私も本が好きで、ミステリー、推理物と読んでいます。
ブログリンク登録させていただきました。
また訪問します^^

No title

やきにくさん。最近、あまり推理物は読まなくなってきているんですが、こちらこそよろしくお願いします。

No title

「面白いような面白くないような」だけど不思議な魅力がある小説ってたまにありますね。でもそういうのってブログに感想を書くのに困る(笑)

No title

びぎRさん。たしかにとりとめのない話って感想が難しいですよね。でも感想書くのが大変なのは、本当につまらない話のときかもしれない。。。(笑)

No title

弟サトルは、デジャブ体験をしていたのかな。姉や両親と血がつながっていないんですね。・・・・・・ふーむ。
彼は宇宙人だった!

No title

ノベルさん。不思議系を狙ってのミステリというところでしょうか。ちゃんと伏線を回収するラストは見事です。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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