〈ゴーストカントリー〉パトリック・リー

前作「ザ・ブリーチ」の続篇ということで、あの話をいったいどう展開されるのかと思っていたら、なるほど、そうきましたか。
初っ端からハラハラ度が全開という感じで、あの話の続篇なのに(笑)、ますます面白くなっていくのはどうしたことか(笑)
いや、もう、パトリック・リーって、新人ながらあっぱれな奴かもしれない。。。

ブリーチと名付けられた穴から出てきた、科学技術を駆使したこの世にない不可思議な有体物の1つ「シリンダー」
この「シリンダー」が映しだした映像は廃墟だった。
シリンダーを通して、映像の映っている場所とこちらは行き来きするうちに、廃墟は今いるアメリカの70年後の姿だということがわかる。
政府秘密機関のタンジェントの幹部、ペイジは大統領に報告に行くが、その帰りに襲撃され連れ去られてしまう。
それを知ったトラビスはペイジを救いに行く。。。

今回、「シリンダー」を使って、現在と未来を行き来する展開が、かなり面白い。
きっぱりとした位置移動が出来るので、セキュリティなどの関係でうかつに近づけない元大統領の部屋に行く時など、未来でその位置に移動して、シリンダーを使って現代に戻ってくると、元大統領の部屋に簡単に入ることが出来るため、このなかなか考えた展開にグッときます(笑)
こういう話だから、スケールをでかくしようとする著者の気概が伝わってきて、それだけで読んでいて満足って感じ。
未来のペイジはなぜトラビスを殺せとメモで伝えたのかとか、いろいろと謎を引っ張る展開もいい。
3部作ということで、次でいろいろな謎にも答えが出るのかも。
久し振りに、次が待ち遠しいシリーズとなりました。
そういえば訳者あとがきによると、パトリック・リーって軍事オタクらしく、その辺の知る人ぞ知るな知識も半端でないらしい。
私はもちろん気がつきませんでしたが。。。(笑)

小学館文庫 2012年12月発行 ★★★★
スポンサーサイト



コメントの投稿

Secre

No title

続篇でランクアップということは期待できますね~
そして軍事オタクですか? 私には藤中さんとはちがう楽しみ方ができるかもしれませんね~(笑)

No title

びぎRさん。軍事オタクって案外たくさんいるんですね~(笑)
パトリック・リーは面白い境地を開拓していくツワモノのようです。

No title

シリンダーって、現在と過去をエアーポンプみたいに有体物を送ったり引き戻したりできる装置ですか。なんだか日本のアニメにもあったような装置ですが。ドラえもんかもしれません。
過去は今なので、過去には戻れません。瞬間的に過去になる現在は、未来もない今だけです。しかし、未来に行く事は可能。未来が今だからです。過去も今だし、未来も今だから、それ以外の人間の空想は面白いですね。

No title

ノベルさん。そうなんです。全体的にドラえもんのポケットから出てくる道具といった感じなんです。前作でも、いろいろな道具が出てきたので、次でもどんな道具が出で来るか楽しみの一つでもあります。

No title

こんばんは~☆
★★★★ですか。チェックしてみます!

No title

Puffさん。トンデモ系なので、好き嫌いはあるかもしれません。
何も考えずにただ楽しみたいのなら、お薦めです。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
訪問者数
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR