〈バーニング・ワイヤー〉ジェフリー・ディーヴァー

シリーズ9作目ということのようです。
「ウォッチメイカー」以来、図書館に新着が入ると思わず予約を押えてしまう著者の1人になってきたディーヴァーさんですけれど、「ウォッチメーカー」みたいな凄いものを書くと、これを超えるのって大変のような気もします。
でも読者というものはそれを超える凄いものを期待してしまうんですよね。

路線バスを襲った爆発は、送電システムの異常による爆発的な放電が原因だった。
電力網を操る犯人と、科学捜査の天才リンカーン・ライムが対決する。
一方、ライムはもう一つの事件をかかえていた。
宿敵ウォッチメイカーがメキシコで目撃されたのだ。。。

今回の敵は「電気」ということで、毎回毎回、目新しい犯罪を捜してきますね(笑)
しかもアメリカの電力事情が詳しく書かれていて、そこのところが読み応えがありました。
電力に関しては日本にも話題性があるので、なかなかタイムリーかも。
でもアメリカって意外と原発依存が少ない感じがした(全体の18%とか。あっ、でも、数にしてはけっこうあるんでしょうね)
原発依存しているのはフランスでしたっけ?
と、まあ、今回は電気が市民を脅かすという設定ですが、それとあともう一つの事件のウォッチメイカーの出没があって、ちょっとこっちのほうはもういいよ的な感じで読んでいたんですが(笑)、ああなるほど、そうきましたかという展開になってこれも必然的なことだったのかと。
でも今回の作品は、ディーヴァーお得意のどんでん返しに次ぐどんでん返しがそれほど驚きでない感じでした。
普通には面白いんですが、「ウォッチメイカー」に比べると、練りが足りないというか。。。(笑)
来年は人間嘘発見機キャサリン・ダンスシリーズ第3弾が出るらしいので、それに期待します。

文藝春秋 2012年10月発行 ★★★
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Secre

No title

「それほど驚きでない・・・・」でしたかぁ~。まぁ、シリーズものは回を重ねるごとに先が読めてしまう部分はあるものの、ウォッチメイカーのくだりはビックリしました。ディーヴァーは今回はそれがやりたかったんではないかと・・・(笑)

No title

kennyaskrさん。ウォッチメイカーはあのまま終らせてくれたほうがよかったかな、と思ってしまう私がいます(笑) でもリンカーン・ライム自身のほうにもかなり明るい兆しが見えたようで。。。昨今の医療の発展は凄いですね。

No title

大ヒットを打ってしまうと後々大変ってのは歌手とかといっしょなんですね~(笑)

No title

びぎRさん。そういえば歌手も大ヒット打つと次が大変ですよね。本人がいちばん大変かも。。。

No title

電気ねえ~。。
静電磁場を起こす装置を地面にうめこんで、そこにターゲットを誘い込んで、雷を落とす。これも犯罪になります。まあ実際は難しいでしょうけど。
電気は自然法則を利用した技術的思想という強引な特許の定義のあてはめで特許の素材の対象になりますが、これをいかに創作すれば権利を得ることができるか。犯罪とはぜんぜん関係ありません。
どんな犯罪なのか気になりますね。。

No title

ノベルさん。変電所にありえねーくらいの電気を集めて爆発とかそういった類の犯罪です。電気って変電所に集中しないようになっているとはぜんぜん知りませんでした。。。

No title

読みましたんでTBします
順番もバラバラに、間もあいて読んでるんで、毎回新鮮?!かもですよ^^;)

No title

> toll-npcさん
たしかに他の作家さんの作品に比べればレベル高いですけれど、高みを見てしまったので物足りなく感じてしまうんですよね。。。

No title

ウォッチメイカーがああいう感じで絡んでくるとは全く予想してませんでした。私も「もういいよ」と思いつつ読んでましたよ。

No title

> びぎRさん
近作でも、もういいよ的なので、最近では一種の風物詩として読んでいます(笑) 解決的に驚くようなことがあれば別ですが。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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