〈白ゆき姫殺人事件〉湊かなえ

最近になって、かなりレベルの高い面白いものを連発して書いているので、東野圭吾に続くメジャーな作家になりつつあるのではと勝手に思ってはいるのですが、一読して、期待し過ぎたせいか、ちょっと燃え尽き?な感じも受けました。

化粧品会社の美貌のOLがめった刺しに殺される事件が起こり、週刊誌やネットなどで、同僚である女性Sが被疑者として浮かびうがる。。。
はたしてSは同僚、同級生、家族のいうように魔女なのか──

最初はいつもの湊かなえの小説って感じで、何が起こるのか先の読めない展開だったのだけれど、終盤になってバタバタと終わりに持っていってしまって、あれ? これで終わり?みたいな感じがしました。
あともうひとひねり、欲しかったかも。
あいかわらず、人間の嫌な部分をえぐりだす手法は見事なのだけれど、今回、ちょっとネタ切れかな~と思われる、微妙なまとめかたがマイナスに動いた感じ。
あと小説が終わった後の、70ページも紙面を割いた、週刊誌の記事やフェイスブックやブログ記事は要らない感じもする。
まだ本編が終わっていないのではと真面目に読んでしまって、読んでしまってから全部、小説に書かれている、もしくはそう匂わせていることだったので、なおさらムカついた(笑)
でもこれがないと実質200ページにしかならないので、これをくっつけたかったのはわかるかも(笑)
ま、ちょっと今回は残念賞ってことで。。。
他の作家がこの本を書いたのなら、これで及第点なのだけれど。。。

集英社 2012年7月発行 ★★★
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Secre

No title

人気作家になるとハードルが高くなるから大変ね

No title

え?残念賞ですか。。。でも読んでみたいです^^

No title

タヌキさん。東野圭吾はそこのところは上手く切り抜けている感じがします。

No title

Puffさん。残念賞でも一定のレベルの物は書いているところが人気作家のあかしかも。。。

No title

人気作家となると執筆以外でもいろいろ忙しいでしょうしね。
読む側としては寡作でもいいから面白いものを作ってもらいたいですね~

No title

びぎRさん。そーいえば映画化された往復書簡(映画タイトルは北のカナリアたち)で吉永小百合をロケ地に観に行ったりしてましたしね(笑) そうか、それで忙しかったんだ。。。

No title

あーなるほど。70ページは情報が多すぎますね。必要最小限に絞り込んでいくと、人間をもっと深く描くことができるでしょう。短歌なら1行で終わります。非常に奥が深いですよ。間口が狭くなればなるほど、中の空間は広がりを期待させる。千利休の茶の極意。利休が作った唯一つの茶室が、京都にあります。往復葉書で住職からOKもらわないと中に入れない妙喜庵。
http://www.eonet.ne.jp/~myoukian-no2/profile.html
茶室は2畳しかありません。主人と客が膝をくっつけるように座り、主人の茶を飲みます。静かにゆっくりと世間話をします。
これが空間の広がり。湊さんも学ばないと。。笑
200ページは多い。無駄な部分殺いだら、10ページぐらいで済む話なんじゃないかな。。でも彼女まだ書いていたんだ。。
もうすっかり消えたと思っていた。

No title

ノベルさん。それでも湊さんの小説はコンパクトにまとめてある方なんですけれど。。。最近、無駄に長い小説が面倒くさくて読めなくなりました(笑)
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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