〈ダブルトーン〉梶尾真治

謳い文句が、「ラブ・サスペンスの新境地」だったので、ちょっと引き気味でしたが(笑)、内容紹介が普通の話ではなさそうだったので、念のため、図書館予約を入れてみました。
最近、普通の話では満足できなくなってきているのか、変わり種に眼がいってしまう私がいます。。。

目覚める前に自分が別の女性の人生を歩んでいることに気づいた小野由巳。
どうやら、由巳は、田村裕美という女性と記憶を共有しているようなのだ。
2人のユミは互いに記憶を交互しながらも、意外な事実を知ることになるのだが。。。

最初はただ単に交互に記憶が入れ代わって、自由にできない主婦の不満を、独身の若い女性で発散的な話だと思っていたら、途中からなかなかの謎解きなサスペンスになって、先の読めない展開に。
いったい誰が犯人なのかと、中盤以降は一気読みモードになりました。
著者お得意の?タイムトラベル的なものも何気に入っていて、そこのところは見事な感じでした。
けれども、犯人がもしかしてと思ったのがビンゴだったので、もうちょっとバレない工夫というか、動機を何とかしてほしい気もしたけれど、犯人当てのミステリではないので、そこのところは、ま、いいか、と(笑)
東野圭吾なら、ここのところもきっちりとおさめてきたかもしれないけれど。。。(笑)
とはいえファンタジーなアイデアがとても面白いので、軽くさくさく読むにはうってつけ。
「ラブ・サスペンスの新境地」はちょっとあおりすぎだけれど。。。

平凡社 2012年5月発行 ★★★☆

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ySm-2-r1L._SL75_.jpgダブルトーン
読了日:07月28日 著者:梶尾 真治

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Secre

No title

得意なタイムトラベルで途中までよかったけど、最後の締めがうまくいっていない。なんでも上手に料理してしまう、帝王、東野圭吾と他の方とのちがい
それは東野圭吾がすごいんだと納得するしか、東野さんを基準にすると他の作家さんへの注文が厳しくなって、読めなくなったりして

No title

タヌキさん。たしかにすべてがうまくいってしまうと、もうそれは東野圭吾の小説ですから(笑)、それはそれで面白くないかも。。。東野圭吾はほかの作家と鍛え方が違うんでしょうか?(笑)

No title

こんばんは~☆
藤中さんには犯人がわかっちゃったんですね^^
私も読んでみます!

No title

梶尾真治は「ドグマ・マ=グロ」のイメージが強いのでラブサスペンスはちょっと意外ですね。
ファンタジーとミステリーのハイブリッドって感じでしょうか?
こういうのは好きなタイプですね。

No title

変り種を探すのはいいことですね。
「novel」の名詞の意味は「小説」ですが、形容詞では「(今までに見たことのなくて良い意味で)新しい・新奇な」という意味があります。要は、おもしろければなんでも良いみたいな新しさでしょうか。。 動機は何でもいいような気がします。
この作品はミステリーではないんですね。




ブログ背景って、いろいろあるんですね。

No title

ラブサスペンス、夏だし、物語もひんやりいきたいですね!
おもしろそうなのでチェックしておきます☆
私も今度こそ図書館に行って本借りてみます!!

No title

Puffさん。犯人がばればれですが、これは特異な設定を愉しむものですから、そこが上手くいけば、いいかという気にさせる話です。読んでください。。。

No title

びぎRさん。ラブサスペンスというほど、ラブが先走っていにないので(笑)、違う読者層を取り入れるためにあおったというところでしょう。ファンタジーとしての落とし所は面白いけど、動機がちょっと普通といった感じです。

No title

ノベルさん。ファンタジーなミステリーで、梶尾真治の得意とする話だと思います。ミステリーもちょっと色々と工夫がないと楽しめなくなっているので、どうしてもファンタジーなミステリー系にひかれてしまいます。ブログ背景は新しいのに飛びついてしまう人です。。。(笑)

No title

るるさん。これはなかなか一般受けする話だと思うのでお薦めです。たぶん女性を取り込みたくて、ラブサスペンスになったのだと思いますんで。。。(笑) 図書館は今日行ってきましたが、冷房設定が高くて長く居られません。ブックオフは逆に涼しい。。。

No title

「クロノス・ジョーウィンター・・・」も梶尾氏の同じような愛とタイムトラベルの話でした。それにサスペンスが加わるんですね~。
チェックしておきます。

No title

めにいさん。「クロノス・ジョーウィンター・・・」は愛とタイムトラベルですか(笑)
たぶん、この作品は愛がちょっと控え目?かもしれません。

No title

愛のとらえ方がひねっていましたね。とはいえ、SF的にもミステリ的にも突っ込みどころが多いような・・・(笑)。

No title

めにいさん。さくさく軽く読めるところにこの作品の意義があるのかも。。。(笑)
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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