〈ROMES 06〉五條瑛

五條瑛(あきら)さんは名前は知っていたのだけれど、今まで読んだことがなかったんですが、ブログ友達──いまご訪問されている方の中ではたぶんいちばん古い付き合い──の汐桜さんのお薦めで手にとってみました。
五條さんは1999年デビューというから、10年以上も作家としてのキャリアがあるようです。
いままで作品に眼が向かなかったのは、私の不覚だったと思えるほど面白い作品でした。

西日本国際空港、略して西空の世界最先端の警備システムである、ROMES(ロメス)の運用責任者である成嶋優弥は、あるとき複数の手紙からテロの予告を察知する。
チームと名乗る犯人たちは、最新鋭の警備システムを敵に回して、いったい何をしようとしているのか。
成嶋とその部下たちはROMESを駆使して、西空を守ることに奔走する。。。

膨大な記録の中から、特定の人の顔に反応して、各地にあるカメラで追っていくという、最先端の警備システムROMESが凄い。
しかもROMESは01~06まであって、06がなんと、日本ではヤバイシステムで、でもそれを実行してしまうんですが、その後そのことで成嶋は責任を取らなくても大丈夫だったのかと心配になりました(笑)
展開はかなり面白く、それでなくとも警備という未知の世界が目新しくてぐいぐい読ませます。
いろいろ考えると展開にトンデモな部もありますが、汐桜さんもおっしゃっているように、男たちが魅力的なんで、またこの面々で、他の作品が読みたいと思わせるような何かがあります。
そう思う人が多かったらしく、どうやら、このシリーズはあと2作ほどあるようです。

そういえばウィキペディアで調べたら、五條さんは女性の方のようですね。
テロリスト対空港警備という題材なので、てっきり男性の方だとばかり思っていました。
しかも経歴が凄い。
防衛庁で調査専門職として、極東の軍事情報および、国内情報分析を担当していたらしい。
なので、五條さん自体の個人情報はいっさい明らかにされないようです。
どうりで、司法取引とか物事の裏というものをきちんと知っているな、と思いました。
経歴が経歴なので、まだ何かいろいろと書きたいことがありそうな気もして、これからも付いていきたい作家さんです(笑)

徳間文庫 2009年09月発行 ★★★★

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51DCSZA48BL._SL75_.jpgROMES06
読了日:02月17日 著者:五條 瑛



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Secre

No title

この作家さん、図書館で検索したらほとんどの作品が予約0でした!
目の付け所が藤中さんらしいですね(*^^*)
読んで見ます。

No title

面白そうなストーリーですね。その上作者の経歴も興味深いものがあります。
図書館チェックします!ぽち☆

No title

めにいさん。この作品はNHKでドラマ化されたらしいです。これをドラマ化するとはちょっと観てみたかったかも。うちの図書館も似たようなものです。著者の露出度が低いので、あまり知られていないような感じですね。

No title

Puffさん。著者が、いろいろなことを知りすぎていて、創作の上で身元を明かさないというのは、A・Jクィネルを思い浮かべます。それが女性の方だったので、ちょっとカッコよさも感じました。

No title

そう言う人物が存在すると言うことは、日本国の防犯体制は、一部の有識者がなにやら指摘している状態よりはマシなのかも。と安心してしまいそうです。

もっとも、こんな小説が発表されたら、逆にどこかのテロリストが参考にしそうで恐いですけどね。

ちなみに今クィネルの小説を読みかけです。(なにしろ時間が無くて放置状態ですが、なかなかの展開)

No title

イカダさん。いちおうこのシステムはテロリスト向けに開発さけたものなので、参考に出来るかどうか微妙なところです。クィネルさんが秘密にしていたマルタ島の家に、日本のファンが調べて押しかけてしまったというほど、日本ではクィネルさんのファンが多いようです。亡くなられてしまったけれど、数々の作品はこれからも残っていくことでしょう。。。

No title

ハイテクスリラーでしょうか?これは面白そうです。
この題材で作者が女性ってのも興味深いですね。

No title

びぎRさん。どう考えても日本に導入不可の架空の警備システムだから、どういうジャンルになるのかよくわからないけれど、そこが面白いんですよ。女性にしては凄く細かく調べてあって、その道の人が読んだらどうかはわからないけれど、私なんかには妙に目新しかったです。

No title

やはり実地での経験があって、その上で想像を膨らませられると言うのが小説には大事なのかもしれませんね。その場その場の光景、絵が浮かび易いし、迫力がありそうです。

No title

タバさん。この著者の場合はもう経歴だけで期待してしまう感じです。単純に空港をテロから守るという話、しかも01から06までの警備システムでテロリストを追うという話なので楽しめます。

No title

『女神の誘惑』と2冊続けて読みました。警備システムについて全く無知なので、もっと面白いことができるんじゃないかなんて思ったりして(笑)。SFの読みすぎですね。
サクサク読めてわくわくできて面白かったです。3作目とほかの作品も読んでみようと思います。

No title

めにいさん。「女神の誘惑」は、いま図書館待ちです。警備システムを描くというのも色々知っていないとあそこまでリアルに描けませんしね。そういった点でよく調べているな~と思いました。しかも素人にも読みやすく面白くなっているところがいいですね。

No title

06は確かにヤバいですね~
05までは比較的有り得そうですがここでいきなりトンデモになりました。

No title

びぎRさん。そうそう05まで現実的でかなり緻密に考えた警備だったのに、って感じですよね。ま、作り事だからここまで出来たというのもあるけれど。。。

No title

確かに彼女の経歴はすごいけど、個人情報をもらさないことは難しいですよ。専門的な知識を調子よく書いていくうちに、ある人が読めば、「ちょっとこれはマズイ・・・・・・」ぞと。まあ気にしたら桐がないと思いますが。なかなか面白そうなので、ブラッと立ち読みしてみましょう。

No title

Novel1dayさん。勤めていた部署の人が読んでいたら、わかるかもしれないけれど、それほどメジャーではないから(笑)、案外、わからないかも。。。なかなか面白いのでお薦めです。

No title

五條瑛さんの名前はある小説紹介本で知りました。紹介されてたのは〈スノウ・グッピー〉と〈断鎖(Escape)です。紹介を読んだ時、読んでみようかなとは思ったものの、軍事や政治に詳しくない私には難しいかもと手が出ませんでした。それからしばらくは五條瑛さんの名前も作品も忘れてました。ですが、読む本を探してた時に思い出し、せっかくだからと〈スノウ・グッピー〉を買いました。
感想。どうして〈スノウ・グッピー〉の存在を知った時、手に取らなかったのか。まずそう思いました。軍事や政治に詳しくないのにすぐに話に引き込まれ、最後まで引っ張っていてもらいました。分厚さなんて気にならないぐらい面白かったです。この物語を語るのに必要なページ数だ。そう思いました。
ノンシリーズの〈スノウ・グッピー〉で五條瑛さんの作品が好きになり、鉱物シリーズ〈プラチナ・ビーズ〉、ROMES 06シリーズ〈ROMES 06〉、鉱物シリーズ〈スリー・アゲーツ 三つの瑪瑙〉と読んでいきました。今のところお気に入りは鉱物シリーズです。
今、R/EVOLUTIONシリーズ〈断鎖 Escape〉を読んでます。

No title

五條瑛さんの作品との出会いだけで制限文字数を超えてしまいましたね……。
ここから先は〈ROMES 06〉の感想を。長くなると思いますんでお覚悟を。
〈ROMES 06〉を読み始めてすぐ、私は違和感を覚えました。違和感の原因は主人公である成嶋優弥。刊行されてる五條瑛さんの作品を全て読破したわけじゃないんで分かりませんが、これまで私が読んだ五條瑛さんの作品の主人公は砂村と共通するところが多いです。成嶋は珍しいタイプの主人公だと思います。私はこれまで読んだ作品の主人公たちの方が好きですね。成嶋は完璧過ぎると言いますか……。ですが、成嶋と砂村の関係は好きです。
最初、砂村は成嶋に対して宮城主任と同じ感情を抱いてると思ってました。成嶋が上司だから強く言えないだけで、あまり好いてなさそうだったんで。読み進めていくうちに、それが私の読み間違いで、砂村が成嶋に対して複雑な感情を抱いてる事に気が付くわけですが。

No title

やっぱり長くなってしまいましたね。もう少しだけお付き合いください。
成嶋と砂村でお気に入りのシーンは物語終盤、成嶋の言葉に砂村が「本望です」と答えるシーンです。思わず「本望とか言っちゃダメだろ。どんだけ忠犬なんだ、砂村」と心の中で突っ込んでしまいました。しかし、成嶋の答えは冷たい。やっぱり報われない砂村。シリーズ二作目では少しでも報われてる事を祈って。いや、やっぱり報われないままの方がいいかな。成嶋と砂村のこの関係が好きなんで。
今月はここまで。またお邪魔します。長文失礼しました。
あと、近況について、これと言って変わった事がなかったんで、今月はゲストブックを書いてません。また何か変わった事があれば書きますね。

No title

汐桜さんの突っ込みに爆笑してしまいました。砂村は自ら忠犬になり下がっていますからね。たしかに(笑) でもまあ、砂村と成島の関係はこのままのほうが面白いと思うから(笑)、このまま変わらずにいてほしいような気もします。私も。
なるほど。五條瑛さんの作品に関してはコメント長くなりますか。3段、ぶち抜きコメントの第一弾のコメントの熱気からして(笑)「スノウ・グッピー」というのが面白そうですね。今度、ぜひとも読んでみますね。R/EVOLUTIONシリーズは〈断鎖 Escape〉が1作目なんですね。図書館でみると、順番がよくわからなくて、戸惑ってしまいます。〈ROMES 06〉が、わりあい判り易かったから、これから入ってしまいました。でも五條瑛さんは掘り出しものでしたね。汐桜さんのお手柄です。またこれと思った作品を見つけたら、教えてくださいね。
じゃあ。私もここで。。。仕事で忙しいと思うけれど、また隙を見つけてご訪問くださいね。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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