〈忘れられた花園上・下〉ケイト・モートン

この本、図書館予約を取って半年以上経ってからやってきたので、いったい何のきっかけで読もうと思ったのか忘れてしまったのだけれど(笑)、一読してみて、そのときの私がこの本の予約に動いたのは、我ながら、さすがだったな、と思わせる出来でした。

1913年、オーストラリアに着いた客船にひとり取り残されていた少女がいた。
少女は白いトランクの中に御伽噺の本を1冊持ち、身元も何もわからなかった。
少女はオーストラリア人夫婦に引き取られ、「ネル」と名づけられる。
ネルは夫婦を本当の親だと思って育つが、21歳の誕生日に真実を告げられる。
自分はいったい何者なのか──
ネルの過去への探求の旅が始まる。。。

1913年以前、1913年以降、2005年の現在という三段構え(?)の、めくるめく物語展開に圧倒され、一気読み。
久しぶりに大掛りなゴシックミステリーを読んだ気がする。
著者はオーストラリア人みたいだけれど、ロンドンも描かれているので、どことなくイギリス風な感じも面白い。
何よりも三つの物語をランダムに絡めて、謎を小出しに解いていく展開が絶妙です。
物語の構成がうまいというか、ミステリーのセンスが抜群に良いのかも。
でも、これだけ大掛りな話なので、いろいろと突っ込みもあることはありますが、そこのところはあとがきの訳者と編集者の会話を読んで、爆笑しつつ納得。
いちおうは、すっきりできました(笑)

東京創元社 2011年02月発行 ★★★★

http://ecx.images-amazon.com/images/I/41nTUAiRaAL._SL75_.jpg忘れられた花園 上
読了日:10月27日 著者:ケイト・モートン
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41SDPgUY9IL._SL75_.jpg忘れられた花園 下
読了日:10月28日 著者:ケイト・モートン

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Secre

No title

藤中さんが一気読みなら期待できますね♪
うちの図書館では予約0です。私の予約枠が開いたら早速借りますね。

No title

少なくとも半年待たされるからには、人気の一冊だとは言えそうですね。

ディズニーランドのおにいさんならともかく。子供の忘れ物なんてめったにないはずですが、結局ネルは自分の素性を突き止めたんでしょうか。

No title

構想が固まって、しかし途中で気が変わったりして・・・こんな書き方してたら、本当に読者が楽しめる物語は書けないのでしょうね。
この本はブ厚いですか?

No title

めにいさん。予約0ですか。うちの図書館では今でも19人が待っています。私が予約を取ったときもそのくらいの待ちだったので、コンスタンスに予約が入っているんでしょうね。

No title

イカダさん。人気がある本は200人待ちとかありますから、この本はほどほどな感じです。もしかしたら上下巻だから、時間がかかったのかも。。。
ネルはちゃんと自分の素性を突き止めます。この過程が久しぶりにワクワクしました。

No title

タバさん。この本は350ページの上下巻ですから、かなりの読み応えがあります。しかし、その長さを感じされない構成は、最初からきちんと計算されたもののようですね。行き当たりばったりでは書けない伏線が見事ですよ。

No title

1913年と2005年を結ぶ物語とはなかなかスケールが大きいですね。
ミステリーのあとがきで爆笑できるというのもちょっと興味をそそりますが(笑)

No title

びぎRさん。描く時代が幅広いので、かなり大掛りな感じが点数高いです(笑)
あとがきに書かれたものは、作中のありえね~を、ありえるようにしてしまうので、笑えるんですよ。

No title

オーストラリアにも作家さんがいて作品があることはあたりまえなのはわかってはいるのですが、なぜか新鮮さを感じます
ゴシックっていまいち、どういうのがゴシックなのか私はよくわかってません

No title

タヌキさん。オーストラリアとかロシアとかの小説は、アメリカイギリス物と違った視点があるので、ちょっと新鮮ですよね。ゴシック小説は、いまウィキペディアで調べたら中世趣味から始まった怪奇・幻想的な小説、ということのようです。「レベッカ」とか「ずっとお城で暮らしてる」みたいな系統かなと個人的に思っています。

No title

こんばんは☆
これは何だか読んでみたくなりました。人気の本なんですね。さっそく図書館で検索してみます!

No title

こんにちは。面白そうですね。ケイト・モートンというのは初耳の作家さんでしたが、大掛かりなゴシックミステリと言われると、なんだかそそられますね。早速チェックしてみようかな。

No title

Puffさん。翻訳ものなのに読みやすいのが高得点です。人気の本というよりは、地味に(笑)その手のマニアの人気を集めているといった感じです。

No title

さにーさん。ケイト・モートンは「リヴァトン館」で最近デビューした新人さんのようです。この作品が2作目というから驚異の新人さんかも。読み手を惹きつける構成力は見事というしかないです。

No title

私も一気読みしてしまいました。結局は予測した通りの結末だったのですが、そこまでの道筋は意外なことばかりでなかなか面白かったですね。

No title

めにいさん。背景に流れる雰囲気がいいですよね。それだけでも読んでいてワクワクしてしまいます。読み手に長さを感じさせない、厭きさせない創りは上手いですね。

No title

とっても面白かったです。悲劇ではありますが、イライザがとっても魅力的でした。作中の童話も怪しい雰囲気が良かった。ご紹介(と言ってもずいぶん前ですが)ありがとうございました。

No title

> びぎRさん
もう七年前なんですね。調べてみたら、ケイト・モートンは2、3年に一度しか本を出していない寡作な人のようで。。。そしてまだ読んでいない作品があることに気づいた!
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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