〈星の光、いまは遠く上・下〉ジョージ・R・R・マーティン

この本の出版が1977年というから、もしかしたらこの前に出た〈ハンターズラン〉が評判が良くて、意外と売れたから、ついでに今のうちとばかりに出したのかもしれない(笑)
著者、最初の長篇ということですが、このころから〈フィーヴァードリーム〉などで描かれる巧みな人物描写は秀逸でした。

辺境惑星ワーローンに、ダークがやってきたのは、かつての恋人グウェンから〈囁きの宝石〉が送られてきたからだった。
もしかしたら、よりを戻せるかもしれないという淡い期待を胸に再会したが、グウェンにはすでに夫のヴィカリーがいた。
けれどもダークはグウェンの友人のルアークから、グゥエンは、夫からの思いもよらない「しばり」の身の上だということを知る。。。

最初、ワーローンに住む種族たちの物の考え方や習慣とかの専門用語がなじめず、読むのに苦労してしまった。
けれど、それがなんとなく理解できて(笑)、主人公が逃げるところから、面白みを増して一気に読ませました。
コンピュータ制御の環境都市とか、空飛ぶスカイスクーターなど、当時のSF観がてんこもり(笑)
特有の異文化をリアルに描いて、しかも人物描写も巧みとなれば、面白くならないはずはなし。
しかも、ラストはかなり、グッとくる展開だし。
でも、ちょっと、最初がとっつきにくかったので、点数は抑え気味です。

ハヤカワ文庫 2011年6月発行 ★★★☆

http://ecx.images-amazon.com/images/I/513palRygkL._SL75_.jpg星の光、いまは遠く 上 (ハヤカワ文庫SF)
読了日:09月15日 著者:ジョージ・R・R・マーティン
http://ecx.images-amazon.com/images/I/512joLWgtNL._SL75_.jpg星の光、いまは遠く 下 (ハヤカワ文庫SF)
読了日:09月17日 著者:ジョージ・R・R・マーティン

読書メーター
スポンサーサイト



コメントの投稿

Secre

No title

私も後半は一気読みでした。最初がもう少しとっつきやすかったら、よかったですよね。とはいえ、あれだけの描写があるからこその後半の面白さなのかもしれません。

No title

最初が読みづらいと、私は挫折してしまうかも^^;
でも読んでみようか、チャンレンジャーな私。
ぽち☆

No title

めにいさん。たしかにあれだけの描写がなければ後半の面白さも半減ですから、あれはあれでよかったのかもしれませんね。物語と共にじわじわとわかってくるのが理想ですが、最初の長篇だから仕方がないのかもしれません。

No title

Puffさん。私ももうちょっとで挫折しそうになりましたが、物語って最後までどう転ぶかわかりませんね。感性?で本当につまらないと思うと、早々に読むのを止めてしまいますが。。。

No title

アイルランド神話っぽい世界を書いたエスエフなんでしょうか。

長く続いた習慣も、続きすぎると誰かが壊そうと動く。変化につきものの犠牲から、グウェンが自由になれるといいですね。

No title

イカダさん。アイルランド神話ってどういったのか知らないんですけれど、これはそれっぽいんでしょうか。。。? その土地の風習って、はたから見ると、とんでもないものがありますが、ワーローンというこの星もとんでもないようです。

No title

ふむふむ、本屋で見て気にはなっていたので、チェックしとこう^^

No title

toll-npcさん。他のSFよりは断然、取っ付きやすいのでお薦めです。

No title

フィーヴァードリームの作者がSFってのはピンときませんがこっちが本職なんですね。
ワーローンに住むのは形態的にはどういう種族なんでしょう?人間に近いのか、それとも全く違う生き物なのか。
ハンターズランが一応予定リストの3番目になっていますが、いつになるやら(^_^;)

No title

びぎRさん。この作者は元々、SF畑の人だから、フィーヴァードリームが異色だったのかもしれないです。ワーローンに住む人たちは、人間に近いのですが、風習が違うんですね。ちょうど金田一耕助が八つ墓村に行ったような感じです(笑)
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
訪問者数
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR