〈プロメテウスの涙〉乾ルカ

最近、妙に気になる作家である乾ルカ。
ちょっとここらで乾ルカ読みに本腰を入れるかと思って、比較的、予約のないこの本から入ることにしました。

精神科医として働く北嶋涼子は、9歳の野村あや香を診ることになった。
彼女は家や学校などで、突然、白目を向き、意味不明な単語を発し、その発作が治まると、すばやく指を動かし、ある一定の動作をするのだ。
どこの病院でも、治らない症例に涼子はアメリカにいる同業の同窓生、朝倉祐美にアドバイスを求める。
一方、祐美の方も、不思議な患者を目の当たりにする。
バージニア中央刑務所のSシックスティーンは、死刑執行をされながらも死なず、全身にガンが転移しているにもかかわらず、死臭を発しながらも決して死なないというのだ。
担当医になった祐美は、S死刑囚が自分を殺してくれ、と懇願するのを耳にしてしまう。。。

おおおおっ~
これはっ、すごい話です。
真相がわかっていくうちに、ゾクゾクと鳥肌が立つほど怖くて、さらに描写もグロくて。。。(笑)
それなのに、先の読めない展開に読んでいてワクワクするほど面白かったりする。
もしかしたら、この本、あの「リング」と双璧をなすほどの出来かもしれない。
乾ルカは最近になって気になる作家だったけれど、まさかここまで凄いものを書いていたとは。。。
これが乾ルカの本当の実力なのか!
しかも2009年の当時、この本を見逃していたとは、末代までの残念賞。。。(笑)
これは「リング」のようなヒットをとれる話なので、関係者の人、今のうちに映像権を獲ったほうがいい(笑)
それ以外の人は、今のうちに読んでおいた方がいい。。。(笑)

文藝春秋 2009年4月発行 ★★★★☆

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51bkERl5ppL._SL75_.jpgプロメテウスの涙
読了日:09月09日 著者:乾 ルカ

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Secre

No title

タヌキさん。リングが売れていないときも、私が一生懸命広めました(笑) この作品はリングという前例を踏まえているので、読ませ方も考えたものになっています。

No title

何だか怖いですね。私にはゾクゾクし過ぎな感じで、読めないかも^^;ぽち☆

No title

Puffさん。リングよりは、ほどよい怖さ加減です。グロさが凄いので、そこのところの怖さもあるかも。

No title

素早く動く指にキーボードをあてがったらどうなるんだろう。などと思ってしまいました。

No title

イカダさん。そっちのほうに行きましたか。。。(笑) でもかなりいい発想です。

No title

んんっ、星の数はいくつで満点でしたっけ?
リングと双璧とは尋常じゃないですね~
忘れないうちに図書館に予約しときます。

No title

予約待ちなかった…

No title

こんにちは。お恥ずかしいことに、今年になって初めてお名前を知った作家さんなんですが、ここんとこ恭美さんのブログでよく見かけているので、すごーく気になっていたんですよ。そうこうしているうちにこの絶賛記事。これはもう早めに読まないと!ってあせってしまいますねぇ。『リング』は怖くて怖くて目が離せないので読み続けるしかない、という体験を初めて味わった作品だったので、本書もかなり期待大。

No title

びぎRさん。星の数は5つで満点ですんで、上から2番目にいい出来という感じですね。うちの図書館も予約待ちなしです。あまりの人気のなさも、ひところの「リング」を髣髴させます。。。これをうまい具合に映画化できれば、ハリウッドに負けないくらいのホラーが出来るんですけれど。。。

No title

さにーさん。私も最近になって知ったので、デビュー当時から知っている方はかなりの通の方でしょうね。私が読んだのは「蜜姫村」だったんですが、絵空事の世界を妙に(笑)読ませる手腕が凄いな、と思っていたんですが、ここにきてちょっと本格的な作品に当たって、こんなのも書いていたんだ、と。なかなか考えたホラーになってします。。。

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リングはこわかったんで続編読んでませんが・・・・^^;
そうなっちゃう?

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toll-npc1さん。リングよりは怖さの度合いが薄いけれど(さすがにあの貞子のインパクトには勝てないです(笑))、何やら途方もなく未知で、薄ら寒いゾワゾワという感覚があります。

No title

プロメテウス・・・と聞くと、昔、読んで面白かった「プロメテウスの乙女」を思い出してしまいます。全然関係無いんだろうけど。ワタシも「リング」流行る前に読んで布教活動をした口です^^

No title

タバさん。赤川次郎ですか。私、赤川氏の作品は三毛猫ホームズくらいしか読んでいないかも。。。お互い、知らずに布教活動していたんでしたか(笑) あの頃、まさかあんなにメジャーになるとは思わなかったですね。

No title

読みましたよ。死刑囚の描写すごかったですね。小林泰三も負けそうじゃないですか?きつかったです。
でも展開が面白くてぐいぐい引き込まれました。

No title

めにいさん。あの描写はグロくて、得体の知れない怖いものがありましたね。しかもいったい何が起きるかわからない展開はまさに未知の世界といった感じで凄かったです。

No title

読みました~!いやぁ、面白かったです。恭美さんのベタ褒めぶりは誇張ではないですね。特に死刑囚側のストーリーはちょっと鳥肌ものでした。主人公が30代女医だし、とにかく魅力のある設定なので映像化される可能性は確かに高そうです。TBさせてくださいね♪

No title

さにーさん。おおっ、読まれましたか。真相がわかるにつれ、超自然な感じで、何やら得体の知れない怖さがありますよね。この本、もうちょっと話題になっても良かったような気もしますが、これからでも遅くない感じです。

No title

「読むのを止められない」級でした~ 面白かったです。
でも「リング」の壁はもっと高いかな、とは思いました。

No title

びぎRさん。読まれましたか。最初、図書館予約を入れたとき、さほど期待していなかったんですけれどね。たしかに「リング」の壁のほうが高いけれど、それに、より近くまで上れたのではと思っています。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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