〈極楽カンパニー〉原宏一

「東京箱庭鉄道」では、400億円で東京に鉄道を敷こうとする人たちを描き、近著の「佳代のキッチン」では、両親を捜すため、ワゴン車で各地を移動しながら、安価で料理を作る女性を描き、1作ごとに面白い題材をみつけて、うまい具合に読ませる、原宏一。
この作品は12年くらい前に書かれた話ですけれど、現代の社会でも、まだまだ通用する話なのではないかといった感じです。

長年勤めてきた会社を定年退職した須河内。
行き場所を無くし、図書館で暇をつぶす毎日。
あるとき、すっかり頭が後退した霧峰に声をかけられ、2人で会社ごっこを始めることになる。
寂れた喫茶店を「株式会社ごっこ」の拠点にして、2人は毎日そこへと通うことになるのだが。。。

会社一筋に生きて、定年退職した男たちが、会社ごっこを始めて、それが意外な広がりになっていくところは面白いです。
が、しかし、私はサラリーマンじゃないし、しかも年代も違うので、どうも定年してから、背広を着て会社に通うことに生きがい感じる男たちに共感できなかったかも。
私はどちらかというと、老後は毎日でも図書館に通って本を読みたいクチなので。。。(笑)
でも、毎日、図書館通いの生活を送ったら、飽きて、会社に通いたくなるのかな、とも思うけれど、う~ん。。。それはないかな。。。(笑)

幻冬舎 1998年10月発行 ★★★☆

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YPT08VWGL._SL75_.jpg極楽カンパニー
読了日:04月17日 著者:原 宏一



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Secre

No title

誰か声をかけてきて、なんとなく意気投合できて、会社ごっこ始めるだけの行動力があったら。

61歳・・・きっと本気で仕事して、第二の青春、生きがいになるほどの『本物』にしてしまうかも。。。。。

。。。夢だとおもいます。

No title

イカダさん。この会社ごっこが、実は高齢者のビジネスとして発展して行くわけですが、ちょっとこの展開に無理があるかな、と。どうせ、会社ごっこをやるのなら、もうちょっと違う方向に行ってほしかったのが本音です。

No title

これは、ちょうど定年退職した家人の話になるかも(笑)。
新しい仕事は別に背広を着なくてもいいはずなのに、出かける時は背広姿なのよ。一番落ち着くんですって。

No title

仕事一筋の生活をしてるといざ定年ってときにはこんな心境になるかもしれませんね。
まぁ、私はそんな心配は必要なさそうですが(笑)

No title

めにいさん。背広って見ている方は窮屈そうだけれど(笑)、長年着ていると、それはそれでいいんでしょうね。あ、でも着ないと勿体無いというのもあるのかも。。。(笑)

No title

びぎRさん。一般のサラリーマンはこんな感じの人も多少はいるのかもしれませんね。私の周りはけっこう定年バンザイの人が多く、遊びまくっているようですが。。。(笑)

No title

この方の物語はいつも面白そうですね。何かを作りあげるワクワクを書けるってのはいいなと思います。

No title

タバさん。原宏一は、ほんと1作、1作、読み手の興味をそそる、いい題材をもってくるので、見習いたいです。いまはマイナーな存在ですけれど、そのうち頭角を現してきそうな作家さんです。

No title

いつもいつも、原宏一は安定した面白さを提供してくれますね。
結構以前から書かれている方だったので、他の本もチェックして見ます。

No title

めにいさん。知る人ぞ知る存在なのが勿体無いくらいですね。でも、近刊「佳代のキッチン」に限っては、新聞の夕刊に書評が載ったりしていましたので、ちょっとは知られるようになったかも。

No title

たいくつしたら、やっぱり会社に行きたくなる会社人間の悲しさが。。。な~~んて(笑
会社ごっこ、どんなか読んでみたいです^^ポチ★

No title

Puffさん。会社ごっこはなかなか本格的な感じになっていくのが面白いです。
でも作中、こういうことを考える人たちが多すぎるような感じもします(笑)
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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