〈METRO2033上・下〉ドミトリー・グルホフスキー

「ロシアで驚異の50万部超」という煽り文句が帯で躍っていますが、ロシアは広いのに50万部はそれほど驚異ではないんじゃないかと、こっそり心の中で突っ込みを入れてしまう私です(笑)
でも核戦争後の終末世界が舞台という、私好みの設定に惹きつけられて図書館予約を取ってみました。

核戦争後の2033年。
地上は放射能に汚染され、「黒き人」というモンスターがはびこっている。
なので人間はモスクワの地下鉄の各駅で生活していた。
そこで暮らしている少年アルチョムは、ある日、ハンターという男にメッセージ入りの薬莢を手渡される。
男は「黒き人」の侵入がないかを確かめに、誰も行かない地下鉄(メトロ)の奥深くに行くといい、もし男が2日で帰ってこなかったら、このメッセージ入りの薬莢を、地下都市(ポリス)にいる、ある男に届けてほしいというのだ。
それはアルチョムの冒険の始まりだった。

ロシアの小説だから、どんなもんかと嘗めていたのですが(笑)、読み出したら止まらない面白さで上巻は一気読み。
ただ単に少年が地下鉄を旅する話なんですが、メトロの駅から駅を移動するトンネルの恐怖や、まるでひとつの国のように各駅に入るのに手こずったりと、思うように目的地に辿りつかないところが、ハラハラ、ドキドキ、ワクワクといった三拍子そろった面白さ。
この調子で下巻もいっておくれと願ったからか(笑)、下巻も波乱な展開は維持。
ただ地上の図書館で、モンスターな司書を避けつつ、ある本を探すという展開が、RPGの「イース」な感じのノリで、ちょっと、う~んだったけれど、それを終えたあとはまた一気に読ませたので、細かいことはいいやという気持ちに。。。
しかし、ラスト途中のあの、誰もがのけぞる(たぶん)ハッピッピーなオチには「そんなバカな。そりゃないよ」と(笑)思ったんだけれど、読み進めてみて、そのオチを逆手にとって、すぐにどんよりなラストに持っていったのには、ちょっとワザを感じた。
あのハッピッピーなオチは、これをやるための想定内の計算だったのか、と。
そう思うと、ちょっとこの著者、只者ではないかも。。。

小学館 2011年2月発行 ★★★★☆

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51sVC1b3s1L._SL75_.jpgMetro2033 上
読了日:03月12日 著者:ドミトリー グルホフスキー
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51nvSNwl5bL._SL75_.jpgMetro2033 下
読了日:03月13日 著者:ドミトリー グルホフスキー



読書メーター

【追記】
昨日は休みだったので、地震後はじめて買い出しに出かけたんですが、24時間営業のスーパーに行ったら、米、パン、卵が見事にない! 即席めんもそんな感じで、慌てて10時開店のスーパーに直行。5分前に着いたんですけれど、すでに周りは人、人、人の行列。これはいかんと思って、頭の中で買うものの順番をシュミレーションして(笑)、買い物かごを持つと脱兎のごとく目的地に向かい品物をかごに入れ(卵がすれすれゲットでき、パン、うどん、生ラーメン、肉もなんとかゲット、その間5分とかからなかったかも(笑))、レジが行列する前に並びました。知らない間に、なんか、凄いことになっています。。。
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Secre

No title

スーパー昨日すごいことになっていました、うちのほうも(^^;

いつも並ばないレジは30分以上並んだし、卵牛乳パンお米ほとんど無かったですね。
地震の翌日よりよっぽど混んでいました。

食料品ゲットできてよかったですね^^

No title

mikoさん。昨日は計画停電で、電車が走っていないことで通勤や通学が出来ない人が驚いて、こんな状態になってしまったんでしょうね。棚にほとんど品物がないときは驚きました。今日からは少しは落ち着いてほしいものです。

No title

商品の品薄は深刻みたいですね。
まだお金で買えるからいいかもしれないけれど
よくある映画の世界では奪い合いで民衆が暴徒化し、大混乱。。。
まぁ、日本ではないのかなぁ。。

No title

ばっどさん。まだお金を出せば買えるからいいかもしれません。ただ、やはりというか、いつもの値段よりも高くなってます。なので、あんまり高いと、消費者も素直なので売れ残っています(笑) だから、ただ単に不安による買いだめなんでしょうね。

No title

チェルノブイリのロシアでこのネタをするんですね まあ、こんな時だから、この手はちょっとリアルな感じもありますよね

No title

タヌキさん。核戦争後というのが、たしかにいまどきは特にリアルですね。なんでもロシアの地下鉄はかなりの地下に造られているらしく、そこが放射能汚染しなかったという設定になっています。

No title

なんだか典型的なロシア冒険小説な気がしますが、激動の時代に試練の旅をする少年。パターンは大体解かるとしても永遠のテーマですね。

まあロシア小説だから多少のご都合主義には目を瞑りますか。



今卸売り市場で生鮮品が売れないそうですね。停電で冷蔵庫が使えないから。

つまり魚や肉はねらい目?お塩たっぷり振って保存食生活?????

No title

イカダさん。よくある少年の冒険小説なんだけれど、ひとつの国家となっている地下鉄の駅から駅へとという冒険なので、しかも途中のトンネルには何か恐ろしいものがあるという設定で、なかなか読ませます。冷蔵庫も3時間停電だから開けなければ、意外と冷えたままになっていますね。今日、牛乳を買いに行ったら、なかった。。。

No title

なんと、こちらの図書館はしばらく休館なんですよ。ガックリ・・・
予約の順番は二人目なのですが、いつ届くやら・・・ていうか、もうきているはずの本すら読めないんですよ。まいりました。

No title

めにいさん。図書館が休館でしたか。図書館が休館だと読む本がなくてまいってしまいますよね。私のほうはあまり関係なく(笑)計画停電の時間を除いて、こまめにやっているようです。とはいっても、最近、本があまり回ってこないので、基本的に暇です。

No title

被災地のスーパーなどは品薄になってるみたいですね。こちらは乾電池と水が品薄になってるそうです。こちらもいずれ今回の地震と同等、または上回る規模の地震が発生する事が予想されてるんで、今回の地震に誘発されるんじゃないかと考えてる方々がいるんだと思います。今回の被災地の方に送ってるとも考えられますが。
今月はここまで。またお邪魔させてもらいますね。
1日でも早く、これまで通りの日常生活が戻って来る事を祈ってます。それでは。【汐桜】

No title

毎日、ああいった津波でなくなってしまった町の映像を観ているから、恐怖感から防衛に走ってしまっているんでしょう。さらにスーパーに物が無いことで、さらに危機感に拍車がかかってしまうんでしょう。とかいいつつ、こっちも今日、ようやく牛乳を買えましたが(笑) 来週の休みくらいは並ばずに買い物がしたいものです。今日はご訪問とコメントありがとうございますね。

No title

一気読みの気持ちわかります。ラスト前のアレは大アメリカ的な!!と思いましたが、最後にひっくり返してくれましたね~~
それにしてもロシアの地下鉄駅の豪華さには驚嘆しますね。

No title

めにいさん。なかなかの一気読み本でしょう? ちょっとゲームっぽい感じもするけれど。。。ラスト前のアレには、それってないよ(笑)、みたいなものがありましたが、それをひっくり返したのにはワザを感じました。絢爛豪華なロシアの地下鉄だから、こういった話が出来たのかもしれませんね。

No title

こんばんは~~^^
「ロシアで驚異の50万部超」!!!これは読んでみたいですぅ~--**;
地震直後の数週間はスーパーから物がなくなりましたね。今も牛乳とか納豆とか手に入りにくいですが、徐々に流通してきているようなきがします。
☆ポチ!昨日は余震がすごかったですね。。。--;

No title

Puffさん。一昨日の余震、じつは爆睡していて気づきませんでした(笑) 母に、もっと大きいのが来たら、確実に死ぬよ。。。といわれてしまいました(笑) 計画停電もなくなったことだし、そろそろ流通が正常になってくるかもしれませんね。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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