〈プラチナデータ〉東野圭吾

最近、東野圭吾もマンネリになってきたかなと思ってきていたので、新刊はあまり読まなくなっていたんですが、それでも年に1冊くらいは「新参者」レベルの話は書くかもしれないと思って、少しくらいは読んでもいいかなと思って、選びに選んだのが1冊がこの本です。

若い女性を狙った殺害事件が連続して起きるなか、警視庁刑事の浅間は、警察庁特殊解析研究所の存在を知る。
犯人が残した証拠──毛髪や精液などからDNAを解析して、身体の特徴はもとより、モンタージュ写真まで作成してしまうのだ。
けれどもその手法にも欠点があった。
まだまだDNAに関するデータが足りないせいもあって、解析できないものもあるのだ。
どうやら、浅間が担当している若い女性を狙った殺害事件の犯人もそうらしく、せっかく証拠があるのに手がかりがつかめない。
そんなとき、そのシステムを造った兄妹が何者かに殺される。。。

DNAを解析して、犯人の身体的特徴を割り出して犯人を捕まえるという、おそらく近未来の捜査はそうなっているであろう新しい捜査方法がなかなか新鮮ではあります。
が、どうかすると、絵空事のようになってしまうギリギリの展開なので、読んでいて、最先端の科学を駆使した、お手軽なストーリーな感じをうけたりした。
とくにスズランという少女の存在解明は無理があって、苦しい。。。
いっそのことリュウみたいな存在にしてもよかったかも(これはこれで問題はあるけれど)
その他いろいろと突っ込みどころはあるけれども、そこは人気作家で実力派ということで?軽くクリアしている。
話は良くもなく悪くもなく無難な感じで終わるのだけれど、それにしても全篇を漂う、燃え尽きたような感覚は只事ではない感じがする。。。
なんだろう。。。この感覚は。。。?
たぶん、ささっとお手軽に書いた、悪く言えば、いい加減な感じかも。。。(笑)

幻冬舎 2010年7月発行 ★★★

http://ecx.images-amazon.com/images/I/4151W64kxVL._SL75_.jpgプラチナデータ
読了日:10月13日 著者東野圭吾




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Secre

No title

お話は好きそうな話です
これが本当になるなら、犯人の割り出しはすごく早くなるかもしれませんね
売れっ子は大変ですねこんなに次々と書いていたら、燃え尽きて当然と思う。
そろそろ落ち着いて書けるように出版業界も配慮してあげたほうがいいような。
面白さ半減なら、東野ブランドが傷つき、売り上げ下がったほうが損のような気がします

No title

話はいいんですけれど、何せお手軽に書いたものだから(たぶん)、ご都合主義が多くて、いまいち乗れなかったです。それでも面白く読めるのは、さすがなんですが。。。もうちょっと1冊1冊ていねいに書ければいいんでしょうけれど、売れっ子だからそれも出来ないのかも。でも、こういったのが続くと確実にファンを逃しますね。

No title

遺伝子解析でモンタージュしたら、標準体型で知的な顔になりそうだけど、個人差で顔なんてかなり変わるはずですよね。身長とか計算で出ないし。

そう言えば宮崎牛で種牛を大事にしてたけど、いい肉牛をつくるには飼料を工夫したり運動させたり夜飼いしたりetc・・・遺伝って、それほどアテにならない気がします。

No title

ところがこのお話では身長、体重などおおよそのことが出て、しかもモンタージュそっくり犯人が出来上がるということで、警察はそのモンタージュの人物を捜せば犯人ということになっています。ま、ちょっとそこまではいくら小説でもやりすぎの気がしますが、近い将来そんな感じになってしまったりするかもしれないので、DNAはまだまだ未知の分野ですね。

No title

「選びに選んで」がその出来ではがっかりですね~
確かにDNAでモンタージュ写真ってのは無理があります。
有名になって(昔から有名だけど)多作になっても内容が伴わないと…

No title

なんか今年のは、他の作品もそんな感じだったようです。いろいろと最先端科学の知識は豊富なんですけれど、どうもいちいち絵空事のようで、もうちょっとリアルさが欲しかったかも。しかもご都合主義が多くて、ささっと書いたな、というのがみえみえでした。でも面白いことは面白いんですが、上すべりした面白さなんですね(笑)

No title

面白そうなストーリーですが、突っ込みどころがたくさんあるのですね^^
絵空事ですか、でも読んでみようかしら。。。ポチ!

No title

東野圭吾は人気者で多作だから、ちょっとささっと書いてしまったな、という感じが否めないです。でもなかなか面白いので、もうちょっと時間をかけて念入りに書けば、それなりのレベルには達したと思うんですが。。。

No title

こんにちは。記事にいちいち納得です。ほんとにささっと書いたようなお手軽作品という印象でした。スズランは登場した当初からの予想通りで全然面白くなかったし、神楽の行動も結末もお決まりな感じだし。経験も実力もある名の売れた作家なんだから、もうちょっと力入れて書いて欲しかったなぁと思いました。本書が作者渾身の力作と言われたら、そりゃもうこれっきり読まなくなる事は確かですが。。。(苦笑)

No title

なんかこの小説の新聞広告には、東野圭吾の言葉が添えてあって、自信作みたいなことが書かれていたので、私もそれに惹かれて読む気になったんですが。。。アイデアは面白いのだから、ほんと、もうちょっと力を入れて欲しかったですね。今度は、年末のベストに入ったやつを読むことにしたほうが賢明で確実かもしれないですね。。。
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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