〈魔法のサーカスと奇跡の本〉エリカ・スワイラー

図書館員のサイモンのもとに送られてきた古本には、祖母の名前が記されていた。
7月24日に死んだ祖母だったが、サイモンの母親もその日に自殺しているのだ。
どうやら代々の女性は皆、7月24日に死んでいるらしい。
古本を手掛かりに呪いがかけられているのではと疑うサイモンは妹のエノーラの身が危ないのではと疑い始めるが。。。
著者のデビュー作のようです。
あらすじはなかなか面白いのですが、古本に書かれた物語と現代の物語がちょっとありきたりで興味をそそるものではない感じがして、ワクワクするような謎めく展開にならなかったのが残念という感じかも。
なんとなくキャラクターが弱かったように思う。
なので謎自体は面白いのだけれど、ファンタジーのお手本という枠から出られなかったという感じで、そこのところがまだ書きなれていないデビュー作ということなのかもしれない。

2019年12月発行 株式会社東京創元社 ★★★

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〈翡翠城市〉フォンダ・リー

ケコン島の天然資源である翡翠は、それを身に着けることで超人的な能力を身に着けることができる。
が、それはあくまでも訓練された者のみが持つことを許される代物でもある。
訓練を受けていないものが身に着ければ、翡翠の持つエネルギーに飲み込まれてしまうのだ。
島には「無峰会」と「山岳会」という、かなりの数の翡翠を身に着けたグリーン・ボーンと呼ばれる2つの組織が街を支配していた。
が、ひとつの均衡が破れたとき、敵対する「無峰会」と「山岳会」の抗争が泥沼の様相を呈していく。。。
香港マフィア版ゴットファザーという感じ?
あくまでもファンタジー設定なのだけれど、ひとりひとりの人物の背景がみっちりと書き込まれていて、組織を運営する経済的な面もしっかりと描いているので、ファンタジーと思えないほど妙に地に足の着いたストーリーになっている。
著者がMBAを取得していて経営コンサルタントとして働いた経験があるらしいので、そのことがこの小説にも生かされて、描かれているのは単なるマフィアのどんぱちなのに(笑)、なかなか読ませる話になっているのかもしれない。
ということで、この話、シリーズの第一作らしい。
思う通りにならない展開といい、結末といい、次も読みたいと思わせる出来で、シリーズ第一作としてはかなりの高得点であることは確か。

2019年10月発行 株式会社早川書房 ★★★★


〈魂の図書館上・下〉ランサム・リグズ

ミス・ペレグリンと奇妙な子供たちを救いに行くために、敵の要塞であるデビルズ・エーカーに潜入したジェイコブとエマ。
入るだけでも難儀なところだけに果たして無事に辿りつくことができるのか。
三部作のラストということで、このあらすじだけでもういいや、みたいな展開がちょっと惜しいかもしれない。
せっかくの〇ー〇とかのアイデアをもうちょっと生かせれば、このあらすじでも何かしら楽しめたかもしれないけれど、ただ消化していくだけの話になってしまったので、そこのところが残念な感じかも。
ラストもちょっとご都合主義的で、さらに残念な感じに追い打ちをかけた感が半端ないし。。。
このラストでは続篇知らないほうが、夢があったな(笑)
それだけ第一部の出来が良かったということかもしれないけれど。
しかし、1巻目とこのラスト巻は、まるで別物みたいな雰囲気でまいった。
東京創元社が続篇を出さなかった措置に、このラストを読んで納得したかも(ま、それが原因ではないだろうけれど。。。)

2018年3月発行 株式会社潮出版社 ★★★

〈虚ろな街上・下〉ランサム・リグズ

「ハヤブサが守る家」と「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち上・下」が同じだという事実がネットを検索してもどこにも書いていないということに唖然としたんだけれど、もしかしたら「ハヤブサが守る家」って読んでいる人があまりがいないから続篇が出なかったのかもしれない。
読んでいる人があまりいなければ、「ハヤブサが守る家」と「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち上・下」は同じだよんと書く人もいなかったのかもしれない、と。
そのあとに映画化されて話題になったので、別の出版社からという流れだったのかも。
これで合っているかどうかはわからないけれど、私は勝手にこう納得しました。
で、待ちに待った続篇です。
怪物たちに襲撃されて島を出ることになった奇妙なこどもたちは、ハヤブサのままのいで立ちで元に戻れなくなったミス・ペレグリンとともにイギリス本土へとボートを漕いで逃れることに。
ミス・ペレグリンを元に戻すためにインブリンを探す。
あいかわらず〇ー〇のアイデアがオイシイと思う。
あと実際に撮られた古写真が妙な効果があって、よくこういった写真を探してきたな、と。
今回、進む速度がのんびりという感じだっだけれど、ラスト、こう来ましたかとなりました。
伏線、ちゃんと敷いてあったのに。。。

2017年8月発行 株式会社潮出版社 ★★★☆

〈ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち上・下〉ランサム・リグズ

「図書館司書と不死の猫」の後ろのページに「ハヤブサが守る家」が何気に宣伝されていたので、そういえばこの本の続篇って、出ていなかったっけと調べてみたら、この本が出てきた。
でもタイトル違うし、冊数多いし、「虚ろな街」とかの続篇みたいなものもあるしで、訳が分からなくなっていたけれど、あらすじ同じだから、もしかしたら「ミス・ペレグリン~」が「ハヤブサの守る家」のことで、そのあとの本が続篇なのではと推測。
とりあえずはこの本から読んでみると、はやりそうだった。
どういう理由でこうなったのかよくわからないのだけれど、ま、とりあえずは続篇が読めることはめでたいと。
内容は、祖父が昔話していた、とある島での奇妙な友達と怪物の話を聞くことが好きだったジェイコブ。
が、祖父が怪物に殺されるまでは、現実の話だとは思っていなかった。
ジェイコブは祖父が育った島へと行く決意をする、というもの。
細かいところは忘れてしまったけれど、前の「ハヤブサが守る家」とはあらすじが同じなのでいいか。
ということで、次からはそのつづきということで、この本はちょっとした復習として読んでよかったかもしれない。

2016年12月発行 株式会社潮出版社 ★★★☆
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司をよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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