〈狩人の悪夢〉有栖川有栖

前回につづいて臨床犯罪学者、火村英生シリーズ。
今回のは評判がよさそうだったので即図書館予約したせいか、1月の発売なのにもかかわらずかなり早めに回ってきた。
最近早め早めに並ばないと、入荷する冊数が少なくなってきているので(予算の関係か、それともその月に村上春樹級の入荷があるせいか?)、一歩間違うと2年待ちになってしまうのでよかった。
対談がきっかけでホラー作家の住む京都、亀岡の「夢守荘」に訪れることになった有栖が殺人事件に巻き込まれる話。
眠ると必ず悪夢を見る部屋だとか、今回、状況設定にちょっとワクワク感がある。
そして2年前に死んだ助手がじつはというのも意外性があった。
ただ犯人だとか、全体的な展開がうっすらと読めてしまっていたような感じがする。
かなり前からの火村の悪夢についての謎は、きっとシリーズラスト(まだまだないと思うけれど)まで引っ張るのかもしれない(笑)

2017年1月発行 株式会社KADOKAWA  ★★★☆

〈鍵の掛かった男〉有栖川有栖

火村英生シリーズということで図書館予約を取ったのだけれど、かなり遅くに予約したので2年かかってしまった。
というのも最初の勘で(笑)、これ予約取らなくていいやな気分だったので取らなかったのだけれど、予約枠に余裕ができたので取ってみるかになった代物だからです。
読んでみて、この最初の勘は当たっていたから、私の勘もまんざら捨てたものではないな(笑)
物語は単純明快で、ホテルで死んだ男が自殺だったのか他殺だったのかを解くというもの。
こんなんだから、謎解きのワクワク感もなく、ただホテルを舞台にして男の過去を解き明かすという、ちょっと地味な話。
これで謎解きが、おおっ!となればすごいのだけれど、それもなく、ああ、そうですか、みたいな結末で。。。
これが短篇だったら、もっと決まったのだろうけれど、さすがに長編ともなると長さだけが気になった。
次の作品に期待(実はもう図書館から来てる)

2015年10月発行 株式会社幻冬舎 ★★★

〈深泥丘奇談・続々〉綾辻行人

シリーズも3弾にして完結篇ということで、物語自体は奇妙で不思議な日常の話でホラー的にも緩い感じなんだけれど、なぜか読んでしまう話でもある(笑)
主人公のかかりつけの石倉(一)医師自体が眼帯をつけているだけでも怪しいのに、その反対側の目に眼帯をつけている石倉(二)医師も違う科にいたり、そうかと思うと全然か眼帯をつけていない石倉(三)医師もまた違う科にいるのだから、それだけで不穏な物語になる(石倉医師はみな同じ顔なので(一、二、三)と区別をつけている(笑))
今回、医師ではないけれど、石倉(四)も出てきて、完結篇にふさわしい?怪しさ。
主人公がリアルな綾辻氏みたいで、綾辻氏が住んでいるところの日常や、原因不明のめまいに襲われての病院通いや、小説を書くためにホテル住まいになったり、小野氏らしき妻とのやりとりなどもあって、リアルな小説家の日常も興味深い。
小野氏も最近、おっかない話ばかり上梓しているので(とても怖くて読めない(笑))、それだけでも私生活風ホラーな感じですね。
話はかなり緩いんですけれど、非日常的な京都が心地よい作品集です。

2016年7月発行 株式会社KADOKAWA ★★★

〈大脱走〉荒木源

「ちょんまげぷりん」の方の新作ですね。
ちょっと「大脱走」というタイトルがピンとこない感じの内容な感じも受けるのですが、読み手の予想通りに動かないキャラクターが新鮮で、そこのところがありきたりなストーリーに陥る一歩手前で踏みとどまっていてるのが不思議な感じかもしれない(褒めているのか? うん、褒めてる(笑))
大まかのあらすじは、昭和64年の1月生まれの、昭和最後の女である片桐が就職難からやっとの思いで入った会社がブラック・リフォーム会社ということを初日に悟って、でもようやく決まった会社なので、なんとかしがみつく様に生きていくこと三年経ったそんなある時、予想外の新入社員が入ってくる、という展開。
普通はこの新人がやる気満々でブラック・リフォーム会社を叩きのめすという展開になるのだけれど、著者は読者に脱力系を用意していた!(笑)
ここのところの妙な感じがこの手の小説に先が読めない展開にしているから恐るべしというところかも。
帯に映像化連発作家の最新作と謳われているけれど、本当に一作一作きっちりよい仕事をしてくる著者ですね。。。
次の新作も楽しみな作家さんです。

2015年11月発行 小学館 ★★★☆

〈くうきにんげん〉綾辻行人

綾辻行人の書く児童書だと思っていたけれど、図書館で受け取ってびっくり。。。
ガチの絵本だった!(笑)
いや、もう、読むのに、3分かからなかったんじゃないかってほどガンガン読めてしまって、たしかに絵本というのは絵を楽しみながらまだ言葉がたどたどしいお子ちゃまが読むものだと思うので、読んでいる私が悪いのだと思うのだけれど。。。
綾辻行人著だから飛びついてしまったけれど、どうも大人が読むものではなかったみたい(笑)
オチもあるようなないような感じだったし。。。
ガチの絵本ということだけが衝撃だったかも(笑)
とにかく今年の初読み?がこれなので、つぎの本にとっとといきます。
正月前に回ってこいといったのに(笑)回ってこない本も正月後には無駄にきてしまって上巻だけ来たやつもある。
そのうち下巻も襲ってきそうな気がするんでとにかく何も考えずに読むことにします(笑)

2015年9月発行 岩崎書店 ★★☆
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司をよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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