〈パワードスーツ〉遠藤武文

著者は〈プリズントリック〉で江戸川乱歩賞を受賞して、私も読んだ記憶があります。
その本はマニアックなほどの刑務所知識は凄かったけれど、ご都合主義が多くて、★★☆を付けたと思った。
なのでもうこの著者の本は読まないかな、と思っていたのだけれど(笑)、近未来設定にちょっと興味を持ちました。

病気や加齢のために自由に動かなくなった体を、オリンピック選手並みに動かすことの出来る、「パワードスーツ」をセールスするために、岩戸市にやってきた大和健斗は、老人失踪事件を調べる由香里と知り合い、その事件に巻き込まれていく。。。

後期高齢者が多くなり、健康保険が破綻寸前なので、病院に年3回以上かかると、年金を停止されてしまう法律がある、近未来設定は面白かったのだけれど、途中、パワー切れというか、ネタ切れのような状態に陥って失速。
最初に「本書には仕掛けがあります。注意してお読みください」の文句がなければ、最後まで読まなかったかも。。。
しかもその仕掛けというのが、新鮮味のない、ありふれた仕掛け──ああ、そうですか的なものだったからなおさら。
この次出る作品は、う~ん。
奇をてらった設定だったら、図書館予約をするかもしれないけれど、たぶんもう次はないかな(笑)

講談社 2011年8月発行 ★★☆

http://ecx.images-amazon.com/images/I/61ziG%2BcfJRL._SL75_.jpgパワードスーツ
読了日:10月22日 著者:遠藤 武文



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〈プリズン・トリック〉遠藤武文

第55回江戸川乱歩賞受賞作です。
乱歩賞って、新人のミステリーの登竜門として有名だから、けっこうレベルが高いんだけれど、最近に限っては、読む本があまり当たらないので、う~んとか思っているんですが、選考委員の東野圭吾氏の「乱歩賞史上の最高のトリックだ」に惹かれて予約とりました。
かなり待ったので、みんな東野氏の言葉にやられたクチでしょうか。。。(笑)

刑務所で起きた殺人事件は密室での殺しで、しかも被害者の顔には硫酸がかけられていた。
石塚、死すべし。  宮崎
と書かれた紙が置かれていたが、どうやら殺されたのは宮崎で、刑務所から脱走したのは石塚らしい。
けれども、石塚の家を訪ねると、石塚本人は2か月前から植物人間状態だった。
刑務所にいたのはいったい誰だったのか。。。

著者は、刑務所マニアか(笑)、それとも実際に入ったのではないかと思うほど(笑)、刑務所についてのいちいちが詳しいので、へえ~そうなんだと、知らない人にはためになる部分があります。
ただ、やはり新人というか、初めて書いた小説ということで、まとまりがないというか、読者に読ませる構成とか、文章に至っていないような感じもする。
謎の部分はちょっと面白いし、トリックもなるほどと考えたものになっているのだけれど、なにせ見せ方が上手くないので、なんかご都合主義みたいな感じになっているところがある。
とくに刑務所を脱走するところなんか、あまり刑務所のことを知らない私でも、そんなに簡単に行くかよ(笑)、と突っ込みを入れたくなってしまった。
洋画系のアクション映画なら、こういったシーンもなんとかなるんだろうけれど。。。(笑)
新人の場合、次の作品でその力量が試されるのだろうけど、次はう~ん、正直あまり興味がわかないかも。。。

プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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