〈時空大戦1~4〉ディトマー・アーサー・ウェアー

消息不明になった仲間の航宙艦を捜索する探査艦小隊は、星系内で無事に発見するが、潜伏していた異星人航宙艦から攻撃を受ける。
探査艦344の艦長であるシャイローの機転で小隊5隻は何とか逃げ延びたが、この戦いは長期にわたる謎の異星種族との時空大戦の始まりに過ぎなかった。。。
いわゆる、異性種族艦隊VS人類による航宙軍、というミリタリーSF。
ミリタリーSFヲタではないけれど、いつのまにかミリタリーSFヲタになってしまったのかと危惧するほど面白い(笑) 
圧倒的な戦力を持つ敵に対して、こまごまとした戦略的な方法で勝とうとする航宙軍がなかなか地道で良い。
戦闘シーンが複雑に入り乱れていて読み応えがあるなと思っていたら、著者はその部分に力を入れていたらしい。
それが本書の最大の見どころであり面白味でもあると思う。
なので、有給休暇など戦闘と戦略に関係ない描写は2、3行で終わらせている。
あ、でも恋愛には13行くらい割いていたか。。。(笑)
あと何かと戦略的な戦闘に欠かせない、アイスマンとかワルキューレとかのAIたちもなかなか魅力あふれる存在。
このAIたちがラストでいい仕事してくれます。。。
シャイローは危機に陥るたびに幻視をみて危機回避をするんですが、それがSF的解決になっていて、ここのところなるほど、時空大戦ってこういう意味だったのか、と。
全体的に敵がこう来ると、こうやって戦って、という著者の延々と続くシュミレーションをみているような感じも受ける。
なので敵方が巨大アリの昆虫野郎でもオオカミ型だろうと、あまり気にならないのかも。。。(笑)
しかし友好的な異性種族のフレンドリー族って結局なんだったの?
そこが最大の謎だったかもしれない。

2019年12月発行 株式会社早川書房 ★★★☆


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〈アルテミス上・下〉アンディ・ウィアー

前作「火星の人」は日本のSFでは珍しくかなり売れたらしい。
これも映画とセットで、しかも映画がかなりの良い出来だったのが一因だと思う。
著作がメジャーになるうえで、映画化というのは大切なことかもしれない。
で、その著者の第二作がこの本。
率直に言うと、デビュー作でいきなり脚光を浴びてしまったので、やはり、な出来。
月面都市アルテミスに2000人が住み着いている近未来に、合法、非合法の運び屋の女性ジャズが、巻き込まれる騒動といった感じで、キャラクターは皆、個性的で楽しめるけれど、上巻の終わりころになってくると、だんだん興味が尽きてくる。
「火星の人」はストーリーが進むごとに面白さが増してきて興味が尽きなかったのとは残念ながら正反対になってしまった第二作だけれど、ある意味、仕方がないかもしれない。
とりあえずは第三作目があるなら、そちらに期待しときます。

2018年1月発行 株式会社早川書房 ★★★

〈ディープスカイ〉パトリック・リー

過去の年間ベストを探っているうちに、シリーズものでまだラストを読んでいない本を見つけまして。。。
そういった本は数あるのだけれど、だいたいがだんだん面白くなくなって読むのやめたやつなんですが、たまに話は面白かったのだけれど、図書館に入って来なくて忘れたというのがあって、それを今更ながらアマゾンで取り寄せて(知らない間に500ポイントが入っていた!)、読んでみました。
これは「ザ・ブリーチ」「ゴーストカントリー」からなる3部作ですね。
話は「ブリーチ」と名付けられた穴から吐き出されてくる、科学技術を駆使したこの世にない不可思議な有体物を巡っての騒動という感じ。
ラストは記憶を探ることのできる「タップ」が出てきます。
「スカラー」の真相を巡って、この「タップ」で真相を探るところがなかなか面白いですが、さすがに、このドラえもんのポケットみたいな「ブリーチ」はいったい何なのかという本題に入ってくるにしたがって、なんだかよくわからないというのが本音。
話が壮大すぎて置いて行かれる感じ?(笑)
途中まで楽しませてもらって悪いけれど、読まなくて良かった感じだったかもしれない(笑)

2013年10月発行 株式会社小学館 ★★★

〈火星の人〉アンディ・ウィアー

火星での有人探査は砂嵐によって中断され、クルーたちは揃って地球に帰還することになった。
が、離脱の途上で壊れたアンテナが直撃しマーク・ワトニーが砂嵐に消える。
ワトニーの生存反応がなくなり、彼は死んだものと諦めたクルーたちは火星を離れる。
だがワトニーは生きていた。
ひとり残された火星での必死のサバイバルが始まる。。。
あらすじ読んだだけで面白いのがわかるという感じで、これを読むと、前に読んだ「火星無期懲役」が大雑把な話に見えてくるから、どれほど面白いんだよという感じ。
ワトニーのキャラも、この最悪な環境下でかなりのポジティブ思考なのも読んでいて面白いのかもしれない。
今回、主人公の設定がNASAの宇宙飛行士で、植物学者でありながらメカニカル・エンジニアでもあるので、空気、電力、食糧などの案がいろいろな角度から考えついて、それが読んでいてリアルな展開になるので読んでいて面白いのかもしれない。
著者が宇宙ヲタクなので、たぶん現実的な観点からそういった諸々の事情を解決する知識を持っているのだろうと思う。
こういった話のラストは判りきってはいるんですが、最後の最後までハラハラさせるのが憎い。。。
勢いで2作目も図書館予約してしまった(笑)

2014年9月発行 株式会社早川書房 ★★★★

〈GONEゴーンⅣ 病める町上・下〉マイケル・グラント

15歳以上の人間が消えた世界で子供たちが生き延びる姿を描いた作品の4巻目。
原子力発電所を中心に直径30キロ四方の謎のバリアで囲まれて隔離された子供たちが、水の確保に奔走するというのが、この巻の大まかなあらすじ。
4巻目ということもあって、ちょっとだらけたような感じのノリで、読みたい話のピントも合わなくなってきているように思う。
こういった隔離されたところでは人間対人間の争いになるのは仕方ないけれど。。。
次の巻で何かしら動きが出てくるようなので、いちおう次もチェックしてみると思うけれど、だんだん物語が末期状態になってきているのも確か。
ま、ティーン向けだから私が読んでいる自体が無理なのかもしれない(笑)
設定が凄くそそられるんですが、次でダメならサヨナラするかもしれん。。。

2018年4月発行 株式会社ハーパーコリンズ・ジャパン ★★☆
プロフィール

藤中

Author:藤中
好きな作家は、
F・ポール・ウィルスン。
他にスティーヴン・キング、ブレイク・クラウチ、ジョージ・R・R・マーティン、伊坂幸太郎、近藤史恵、島田荘司などをよく読んでいます。
たまに映画関連、海外ドラマ関連、KinKi Kids関連の投稿があるので、
気をつけてください。

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